エスクローAJは連日の最安値も追加金融緩和策思惑は底流し直近IPO株買いが再燃余地

  エスクロー・エージェント・ジャパン(エスクローAJ) <6093> (JQS)は、480円安の6260円と3営業日続落し、連日の上場来安値更新となっている。きょう8日の日経平均株価が、前日の米国NYダウの大幅続落が響いて188円安とやはり3営業日続落してスタートし、きょう新規株式公開(IPO)された2銘柄が、いずれも公開価格を下回って初値を形成したことで、同社株にも売り先行となっている。ただ市場には、きょう8日取引時間中に発表される日銀の金融政策決定会合の結果などに関して、追加の金融緩和策が発動されるとの思惑も強く、関連して不動産関連の同社株に恩恵が波及するとして下値には直近IPO株人気の再燃を期待する買い物も続いている。 ■業績も好調に推移し新興市場のIPO株として異色の75円配当   同社のこれまでの株価推移は、公開価格2700円に対して、IPO初日の今年3月28日は買い気配値を切り上げたまま商いが成立せず、上場2日目に公開価格を5390円、2.99倍上回る8090円で初値をつけ、初値比でストップ高となる9590円まで買い進まれ、上場3日目には上場来高値1万500円をつけた。きょう上場の2銘柄を含めた今年14銘柄のIPO株のうちで最も高い初値倍率を記録した。   同社は、不動産取引の売主と買主の間に立って中立的に安全性を支えるまったく新しいビジネスモデルのエスクローサービス事業と金融機関向けに不動産物件の調査などを行うBPO事業を展開しており、両事業とも、不動産業界の回復を背景に司法書士の登記受託件数が堅調に推移し、金融機関の融資実行に際して担保の確認、登記内容の確認などを行う業務が好調に推移、両事業をASP形態ので提供している時流性のあるネット業態であることも、高人気要因となった。   業績も好調に推移し、目下集計中の2014年2月期業績は、売り上げ12億6700万円(前期比8%増)、経常利益3億900万円(同3%増)、純利益1億9200万円(同11%増)、1株利益485.3円と推定され、配当も75円を予定している。続く今2015年2月期業績も、日銀の異次元金融緩和策発動以来、2020年の東京オリンピック開催も加わって不動産取引が活発化、全国的に地価も上昇、さらに日銀の追加金融緩和策も観測されている好事業環境下、続伸期待が強い。 ■最安値から日銀の金融政策決定会合などを手掛かりに底上げ   株価は、上場来高値まで買い進まれたあと目先の利益を確定する売り物が出て7050円まで調整し、この調整幅の3分の1押し水準までリバウンドしたあと、再度、下値模索となっている。金融政策決定会合後の黒田日銀総裁の記者会見などを手掛かりに直近IPO株人気を高め底上げにトライ、突っ込み買い妙味を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
エスクロー・エージェント・ジャパン(エスクローAJ)<6093>(JQS)は、480円安の6260円と3営業日続落し、連日の上場来安値更新となっている。
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2014-04-08 10:15