卒業生を調査、9割以上「よい変化あった」=グロービス経営大学院
グロービス経営大学院(本部・東京都千代田区)が、これまで同大学院を卒業した695人を対象にアンケート調査を行ったところ、回答者の90.1%が「処遇、キャリア面でポジティブな変化があった」と回答した。
グロービス経営大学院を2012年3月までに卒業した人全員を対象に、13年12月24日から14年2月3日にかけて、インターネットを利用してアンケートを実施し、363人から回答を得た。
処遇・キャリア上の変化では90.1%の人が「ポジティブな変化があった」と回答。「大きな変化なし」は9.9%だった。「ポジティブな変化があった」と回答した人に複数回答方式で具体的な変化を尋ねたところ「年収が増加」(64.7%)が最も多く、次いで「昇進した」(56.7%)、「業務で特別な業績・実績を上げた」(39.9%)が多かった(いずれも回答者全体を母数とした百分率)。また、入学時に6.6%だった、(会長や社長を含む)役員以上の割合は22.0%に上昇していた。
回答者の年代別では、20代の人で「処遇やキャリアでポジティブな変化があった」とした人が94.5%、「年収が増加」は67.3%だった。入学時に1.8%だった役員クラス以上の割合は、16.4%に上昇していた。
役員以上の比率が回答者全員では約3.3倍、20代の場合には9倍以上になるなど、回答者のうちでもとりわけ若い世代に対して、同大学院で学んだ経験と実績の影響が強く出たことが分かった。
女性の回答者については、「処遇やキャリアでポジティブな変化があった」が82.5%、「年収が増加」は57.5%だった。入学時に5%だった役員クラス以上の割合は、15%に上昇していた。
スキルやキャリアの向上を求める社会人のニーズに対応すべく、「学び直し支援」を行う動きが活性化しつつある。直近でも、3月末までに雇用保険法改正案が衆参両院を通過し、4月から社会人のキャリアアップを支援するため教育訓練給付が拡充されることになった。
グロービス経営大学院でも2006年の開学時に78人だった入学者数が毎年増加を続けており、2014年度は前年度を100人近く上回る過去最高の598人に達したという。
社会人にとっての「学びの場」の一層の充実に公的な後押し強化も加わり、キャリアを積極的に自分で切り開いていく人は男女を問わず今後も増えていくと考えられる。(編集担当:中山基夫)
グロービス経営大学院(本部・東京都千代田区)が、これまで同大学院を卒業した695人を対象にアンケート調査を行ったところ、回答者の90.1%が「処遇、キャリア面でポジティブな変化があった」と回答した。
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2014-04-08 12:30