広州で偽ビザが氾濫、市場規模およそ5億円の試算も

2014年第1四半期に広東省珠海市で入国審査を受け、出入国した旅客数はのべ2616万人に達し、過去最高となった。一方、広州日報によれば、出入国の急増と同時に偽ビザの摘発も増加中であり、「速いうえに安い」をうたったビザ手続きの代行業者に騙される人も少なくないという。
広東省珠海市の横琴口岸からマカオへ向かうために入国審査を受けた女性は、パスポート内に偽ビザがあったとしてマカオへの訪問は認められなかった。さらに、罰金1000元(約1万6600円)を科せられた。彼女もビザ手続き代行業者に騙された被害者の1人だ。
記事によれば、珠海市拱北口岸には、260元-350元(約4300円-5800円)の費用でビザ取得ができるとうたっている小売店が多く存在する。しかも、そのビザを取得するのに必要な時間は、最短でわずか5分しかかからないのだという。
報道によれば、珠海市では2011年ごろに偽ビザが「氾濫」した時期があり、拱北口岸では1日に200件もの偽ビザが押収されたことがあった。その後、公安機関の摘発によって偽ビザの氾濫はある程度抑えられたものの、近年再び広がりを見せているという。
記事は偽ビザが横行する理由として、マカオが近年、中国人への越境について政策を引き締めていることが背景にあると指摘した。さらに政府関連部門の試算として、偽ビザの手続費用を1回300元とした場合、拱北口岸の偽ビザ市場は少なく見積もっても年3000万元(約4億9789万円)もの規模に達するという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
2014年第1四半期に広東省珠海市で入国審査を受け、出入国した旅客数はのべ2616万人に達し、過去最高となった。一方、広州日報によれば、出入国の急増と同時に偽ビザの摘発も増加中であり、「速いうえに安い」をうたったビザ手続きの代行業者に騙される人も少なくないという。(イメージ写真提供:123RF)
china,social_issues
2014-04-08 13:00