ホテル・旅館経営業者の倒産動向調査=帝国データバンク
2013年度は95件、高水準続く
~リーマン以降の倒産、約4割が業歴50年以上~
はじめに
日本政府観光局の発表によると、2013年の訪日外国人旅行者数は過去最高の約1036万4千人を記録した。日本再興戦略に観光振興を盛り込んだ安倍政権にとっては、ひとまず年間1000万人というハードルを越えた形だ。今後も国土交通省や観光庁を中心に訪日旅行促進事業(ビジット・ジャパン事業)を進め、2030年までに年間3000万人の外国人観光客を呼び込もうとしている。
国内でも、さらなる観光客受け入れに備え、ソフト面・ハード面の充実が必要とされている。しかし、厚生労働省の統計によると、その最前線に立つであろうホテル・旅館など宿泊業者は、年々減少を続け、特に旅館営業施設数は、2012年度末時点で4万4744施設と1989年から4割以上減少している。
帝国データバンクは、2013年度に倒産(負債1000万円以上、法的整理)した、ホテル・旅館経営業者について集計・分析、負債額や地域別などに結果をまとめた。
調査結果
1.2013年度のホテル・旅館経営業者の倒産は95件発生し、前年度(102件)を6.9%下回るも、依然として高水準で推移
2.小規模倒産の増加が顕著で、倒産企業の3社に1社が負債1億円未満
3.2008年以降の倒産の4割を、業歴50年以上の老舗企業が占める
4.「関東」で倒産増加、都道府県別で上位の「静岡」「長野」を含む「中部」がトップ(情報提供:帝国データバンク)
日本政府観光局の発表によると、2013年の訪日外国人旅行者数は過去最高の約1036万4千人を記録した。日本再興戦略に観光振興を盛り込んだ安倍政権にとっては、ひとまず年間1000万人というハードルを越えた形だ。今後も国土交通省や観光庁を中心に訪日旅行促進事業(ビジット・ジャパン事業)を進め、2030年までに年間3000万人の外国人観光客を呼び込もうとしている。
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2014-04-08 16:00