資生堂、魚谷新体制のマーケティング改革を象徴する新商品を発表

資生堂は2014年4月8日、東京・銀座の資生堂銀座ビルで、グローバルブランド「SHISEIDO」の新製品発表会を開催した。4月8日は、資生堂の142回目の創立記念日。4月1日付けで執行役員社長に就任した魚谷雅彦氏がプレゼンテーションに立ち、「未来に向かって資生堂を作っていく第一歩としたい」と、9月1日に新発売する「資生堂 アルティミューン パワライジング コンセントレート」<美容液>を発表した。(写真は、「資生堂 アルティミューン パワライジング コンセントレート」を発表する資生堂社長の魚谷雅彦氏。サーチナ撮影)
魚谷氏は、2013年5月にマーケティング統括顧問に就任し、ブランドマーケティングの強化に取り組んできた。資生堂を代表する重点ブランドとして、グローバルブランド「SHISEIDO」、「エリクシール」と「マキアージュ」を選定。各ブランドの明確化と革新を推進している。その第1弾に取り上げたのが、「資生堂」という社名をブランド名に冠し、資生堂を象徴する使命を担ったブランド「SHISEIDO」の強化。
「SHISEIDO」は、すでに世界89の国と地域で販売され、海外で約1万5000店、国内は約230店のデパートで取り扱われている。資生堂の最新の皮ふ科学研究を反映した商品開発、そして、ビューティーコンサルタントによるカウンセリングによって付加価値をつけて販売している。この「SHISEIDO」に新たなブランドステートメントを策定。「Because the Beauty is already in you/眠れる美を解き放つ。」として、ブランド革新を実行する。
新商品「資生堂 アルティミューン パワライジング コンセントレート」は、そのブランド革新の象徴として位置づけるアイテムになる。長年の皮ふ科学研究をベースに、肌が本来持つ防御機能に働きかける独自成分「アルティミューン コンプレックス」を開発して配合。使用後すぐに肌の防御機能の高まりを感じさせる「なめらかさ」と「ハリ感」が実感できる使用感を実現した。
世界各国での販売は9月1日から順次発売。日本国内では伊勢丹新宿店、阪急うめだ本店にて7月30日から先行発売する。
魚谷氏は、社長就任が決定してから100日間を振り返り、「国内事業所約6000人の社員、そして、海外事業所責任者との対話を通じて、現状認識と経営課題の把握に努めた」としている。そして、社長に就任した4月1日からの100日間を通じて、得意先や取引先からの意見収集を実施し、2020年をターゲットにしたビジョンの確立と、2015年度‐17年度の3カ年中期経営計画の骨子を策定すると位置づける。「社員との対話を通じて、人材の豊富さ、そして、社員一人ひとりの情熱を再確認した。これから、この社員たちを闘う集団に変え、持続的な成長を可能とする組織に改革していきたい」と語った。
「SHISEIDO」ブランドの革新に続き、「エリクシール」と「マキアージュ」については、「今秋から展開する」と意欲を見せていた。(編集担当:徳永浩)
資生堂は2014年4月8日、東京・銀座の資生堂銀座ビルで、グローバルブランド「SHISEIDO」の新製品発表会を開催した。(写真は、「資生堂 アルティミューン パワライジング コンセントレート」を発表する資生堂社長の魚谷雅彦氏。サーチナ撮影)
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2014-04-08 16:00