セプテーニHDは中期成長力を評価して1月高値試す

  ネット広告代理店のセプテーニ・ホールディングス <4293> (JQS)の株価は、3月下旬からの急騰で過熱感を強めて一旦反落したが、足元では過熱感が解消している。ネット広告市場の拡大を背景として中期成長力を評価する流れに変化はなく、再動意で1月高値を試す展開だろう。なお5月1日に第2四半期累計(10月~3月)業績発表を予定している。   ネット広告販売やウェブソリューションなどで包括的なマーケティング支援サービスを提供するネットマーケティング事業を主力として、ソーシャルゲーム・書籍・動画・占いなどデジタルコンテンツ企画・開発・販売のメディアコンテンツ事業を展開している。   ネットマーケティング事業ではフェイスブック関連に強みを持ち、スマートフォンとソーシャルに注力して業容を拡大している。メディアコンテンツ事業では、ソーシャルゲーム関連をネイティブアプリの協業や受託開発にシフトするとともに、新規分野としてマンガコンテンツ関連に積極投資する方針だ。マンガコンテンツ関連の子会社コミックスマートは13年12月から、新作マンガ配信サービス「GANMA(ガンマ)」を開始した。海外は米国、シンガポール、ベトナムで本格事業展開の基盤構築を進め、14年3月には英国に現地法人を設立した。   業績見通しは四半期ベースの開示としている。今期(14年9月期)第2四半期累計(10月~3月)連結業績見通しは、売上高が前年同期比15.0%増の258億32百万円、営業利益が同63.8%増の12億62百万円、経常利益が同49.6%増の13億17百万円、そして純利益が同3.6%増の7億63百万円としている。   純利益は特別利益一巡で小幅増益にとどまるが、ネットマーケティング事業でスマートフォン広告売上、ソーシャル関連売上、海外売上が好調に推移し、一時的な売上総利益増加要因も寄与して全体収益を牽引する。メディアコンテンツ事業もモバイルゲーム関連が堅調で、マンガコンテンツ関連などの先行投資負担を吸収して営業損益が改善する。通期ベースでの好業績も期待されるだろう。   株価の動きを見ると、1月の高値1549円から反落して水準を切り下げたが、1100円近辺で下値固めが完了し、3月25日の直近安値1114円から4月2日の1484円まで急伸した。目先的な過熱感を強めたことで一旦反落したが、4月8日の終値が1290円となり過熱感が解消した。3月25日から4月2日の上げ幅の半値押し水準であり、再動意のタイミングだろう。   週足チャートで見ると、26週移動平均線近辺から反発して13週移動平均線を突破した。1月高値後の短期調整が一巡して強基調に転換した形であり、中期成長力を評価して1月高値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネット広告代理店のセプテーニ・ホールディングス<4293>(JQS)の株価は、3月下旬からの急騰で過熱感を強めて一旦反落したが、足元では過熱感が解消している。
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2014-04-09 09:00