日経平均は170円安、ドル・円の急落が重し

 9日の日経平均株価は前日比170円83銭安の1万4436円05銭で寄り付いた。ドル・円が101円台まで下落したため、輸出関連株を中心に採算悪化を懸念した売りが先行した。黒田日銀総裁が会見で追加金融緩和について「現時点で考えていない」と発言したことが円買いを加速させる一因になった。  業種別では、マツダ <7261> など自動車株や、京セラ <6971> などハイテク株が下落。三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> など銀行株や、アコム <8572> などノンバンク株もさえない。大和証券グループ本社 <8601> など証券株も軟調。三井不動産 <8801> など不動産株も売りが優勢となった。  個別では、ドル建てCBの発行を発表した商船三井 <9104> が売り気配スタート。14年2月期利益予想を下方修正したOlympicグループ <8289> や、15年2月期で減益を見込んだスギホールディングス <7649> も弱含みで推移しているほか、最終減益予想の薬王堂 <3385> も売られている。  半面、15年2月期で増収増益を計画したアルバイトタイムス <2341> は堅調。旭化成ファーマと創薬研究に関する共同研究契約を締結したラクオリア創薬 <4579> は買い気配。中国のオンライン決済会社の「アリペイ」を使ってネット通販を利用できるようにすると伝わったヤフー <4689> も堅調。(編集担当:宮川子平)
9日の日経平均株価は前日比170円83銭安の1万4436円05銭で寄り付いた。
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2014-04-09 09:15