トヨタ自動車が下げ3月安値に接近、信用買いの個人と外国人投資家の攻防との見方
トヨタ自動車 <7203> が急落、5500円を割り込みマーケットの話題となっている。
168円安の5455円まで下げ去る、3月25日以来となる5500円水準を割り込み、とくに、チャートでのフシである3月20日の5415円にあと40円となったことから3月安値をキープできるかどうかが注目されている。
大きく下げたのは、NYダウの下げ、為替相場の円高、日本経済新聞で外国勢のトヨタ離れが報道されたことなどが響いた。特に、信用買残が超高水準にあるため信用買いの処分売りが出ているものとみられる。
気になるのは、昨年5月につけた高値6760円からまもなく1年を迎え日柄的には休養十分で高値からの下落率も約20%超に達し、しかもPERが2014年3月期推定1株利益599.5円に対し9.0倍と低いにもかかわらず人気が盛り上がらないことである。
その原因は、「やはり信用買残の多さにみられるように期待が強すぎることにあるだろう。外国勢から見れば消費増税の影響を見極めたい気持ちがあるだろうし、なにより、ここで買いに出ると大量の信用買残を肩代わりすることになってしまうということだろう」(中堅証券)とみている。
見方を変えれば、信用買いの個人と外国人投資家の鬩ぎ合いということだろう。3月安値をめぐって、しばらく個人と外国人投資家の攻防が続きそうである。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
トヨタ自動車<7203>(東1・売買単位100株)が急落、5500円を割り込みマーケットの話題となっている。
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2014-04-09 13:00