日経平均は307円安で取引終了、円の高止まり嫌気
9日の日経平均株価は前日比307円19銭安の1万4299円69銭と4日続落し、終値としては3月20日以来約3週間ぶりの安値を付けた。円高進行で輸出関連株を中心に売りが優勢となった。朝方は下げ幅を縮めたが、ドル・円は101円台後半で上値が重く、日経平均は先物への断続的な売りに押されて軟化。後場に入っても積極的な買いは入らず、下げ幅を拡大した。
東証業種別株価指数では全33業種が下落した。三井不動産 <8801> などが売られ、不動産株が値下がり率トップ。三井住友フィナンシャルグループ <8316> など銀行株や、アイフル <8515> などノンバンク株も安い。マツダ <7261> など自動車株も軟調に推移し、約600万台のリコールを届け出たトヨタ自動車 <7203> の下げもきつかった。
個別では、CB発行で将来的な希薄化が懸念された商船三井 <9104> が売られた。メディアドゥ <3678> は決算発表をきっかけに出尽くし感が台頭して急落。15年2月期で最終2ケタ減予想のファミリーマート <8028> や薬王堂 <3385> 、最終赤字予想のダイエー <8263> も軟調に推移した。バーコードスキャン機能の中止を発表したスタートトゥデイ <3092> などもさえない。
半面、国内証券が新規「買い」でカバレッジを開始したUMNファーマ <4585> や、スマホなどにCDの楽曲を直接取り込める装置を発売すると報じられたアイ・オー・データ機器 <6916> などはストップ高。3月で大幅増収のサニックス <4651> や、15年2月期で増収増益を計画したアルバイトタイムス <2341> なども買われた。(編集担当:宮川子平)
9日の日経平均株価は前日比307円19銭安の1万4299円69銭と4日続落し、終値としては3月20日以来約3週間ぶりの安値を付けた。
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2014-04-09 15:00