メルコ・クラウン、東京芸大と日本文化振興の共同プロジェクト始動

 総合リゾート開発・運営会社のメルコ・クラウン・エンターテインメント(香港および米NASDAQ上場)は2014年4月8日、東京芸術大学(以下、東京芸大)とのコラボレーションプロジェクト「AURA」を発表した。日本の芸術文化の発展と継承を目的に、都市のあり方を探求するリサーチと、様々な社会貢献活動を実践するアクティビティの2部門を有機的に連携させることにより、活動の輪を広げながら研究プロジェクトを実施していく。(画像提供:メルコ・クラウン・エンターテインメント)  メルコ・クラウン・エンターテインメントの共同会長兼CEOのローレンス・ホー氏は、東京芸大の奏楽堂で開催された発表会で、「日本は世界的にも認められている文化を重んじる国でもあり、私も日本の美しい文化に大変感銘を受けております。今回の機会を与えてくださった東京芸大に大変感謝しております」とコメントした。  「AURA」は、革新的芸術文化都市(Alternative Urbanism Reorganaized by Arts)の頭文字を取ったもの。リサーチでは、美術、音楽をはじめ、舞台、映像、言語、空間など多岐にわたる表現分野を横断的、かつ、包括的に捉え、芸術文化が骨格となって形成される都市のあり方や可能性を探求する。アクティビティについては、東京芸大とのコラボレーションによって、日本とアジアの芸術文化の継承と発展に貢献する様々な活動を行っていく。  また、メルコ・クラウン・エンターテインメントは「AURA」の発表と同時に、日本における新しいCSR活動として、日本の着物文化の継承と発展に向けたプロジェクト「着物×きもの×KIMONO」を発表した。同プロジェクトでは、着物生地を使用したファッション、アクセサリー、また、他のグッズに関するデザインコンテストを実施。優勝者は、同社が展開している才能ある学生と各分野における世界的第一人者を繋げるプログラムである「Dare to Dream」によって、ファッションデザイナーのコシノジュンコさんのもとで、インターンシップに参加する権利が授与される。  「着物×きもの×KIMONO」について、メルコ・クラウン・エンターテインメント副社長で人材/CSR担当のケリー・アキコ・タカハシ氏は、「近年、着物の着用機会が減少していることは、着物生地産業において多大な影響を与えており、何世代にもわたり受け継がれてきた伝統技術が危機に直面しています。さらには、着物と深いつながりをもつ日本文化そのものへの理解の薄れを招いているのです。本プロジェクトが、日本の伝統文化に対する支援につながり、日本の皆様が日本人であることへの喜びを感じていただく一助になればと願っております」と語った。(編集担当:風間浩)
総合リゾート開発・運営会社のメルコ・クラウン・エンターテインメント(香港および米NASDAQ上場)は2014年4月8日、東京芸術大学(以下、東京芸大)とのコラボレーションプロジェクト「AURA」を発表した。(画像提供:メルコ・クラウン・エンターテインメント)
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2014-04-10 09:00