サンコーテクノは再動意のタイミング、事業環境良好で上値追い
アンカー大手のサンコーテクノ <3435> (JQS)の株価は4月2日の高値後に一旦反落したが、良好な事業環境を背景として上値追いの流れに変化はなく、目先的な利益確定売りが一巡して再動意のタイミングだろう。
ファスニング事業(あと施工アンカーなど)、リニューアル事業(FRPシート、太陽光発電関連など)、センサー事業(アルコール測定器など)を展開している。あと施工アンカーはコンクリート用の特殊ネジ・釘類であり、需要は震災復興・耐震補強工事、老朽化インフラ補修・更新工事など建設工事の増加が追い風となる。太陽光発電関連商材もメガソーラーの増加が追い風であり中期的に事業環境は良好だ。
前期(14年3月期)の連結業績見通し(2月14日に2回目の増額)は売上高が前々期比10.9%増の167億60百万円、営業利益が同44.1%増の12億50百万円、経常利益が同42.8%増の12億円、そして純利益が同60.2%増の7億10百万円としている。ファスニング事業であと施工アンカー、リニューアル事業で太陽光発電関連商材など、主力商品の受注が高水準に推移する。
高付加価値製品の好調や販管費の抑制なども寄与して大幅増益見込みだ。大幅増収増益だった第3四半期累計(4月~12月)の利益進捗率は高水準であり、公共投資関連で第4四半期(1月~3月)の構成比が高いことを考慮すれば通期3回目の増額修正が濃厚だろう。さらに今期(15年3月期)以降も良好な事業環境を背景として収益拡大基調だろう。
株価の動きを見ると、13年夏の1200円近辺からスタートした長期上昇トレンドを継続している。足元では4月2日に高値2550円まで上伸し、その後は利益確定売りで一旦反落している。ただし4月9日には2300円まで調整する場面があったが、終値では2330円まで戻している。利益確定売りがほぼ一巡したようだ。好業績を評価する流れに変化はないだろう。
4月9日の終値2330円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS174円47銭で算出)は13~14倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間25円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前々期実績に株式分割を考慮した連結BPS1757円28銭で算出)は1.3倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドを継続している。また日足チャートで見ると4月9日は25日移動平均線近辺で下げ渋り感を強めている。自律調整を挟みながら上値を追う展開に変化はなく、利益確定売りが一巡して再動意のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アンカー大手のサンコーテクノ<3435>(JQS)の株価は4月2日の高値後に一旦反落したが、良好な事業環境を背景として上値追いの流れに変化はなく、目先的な利益確定売りが一巡して再動意のタイミングだろう。
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2014-04-10 09:30