三菱UFJモルガン証がクラレの目標株価を引き上げ、評価は「中立」維持

 クラレ <3405> に対して、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付でリポートを発行している。  同証券による今15年3月期の業績予想では、営業利益を従来予想の570億円から550億円(前期計画比10.0%増)に引き下げたが、市場コンセンサスの約539億円は超過しており、営業最高益を更新すると見通している。  今期は光学用ポバールフィルム事業において、中国での需要増が見られるが、「年度を通じて高い成長率が続くとは見ていない」とコメントし、営業利益は横ばいと予想。数量は増加するが単価は上昇せず、新たなラインの立ち上がりで償却負担が増加すると見ている。  一方、ビニルアセテート部門では需要増や設備不調の解消などで20億円程度の増益を予想、イソプレン部門でも自動車部品用などが伸び営業増益を見込んでいる。  同証券によるクラレの投資判断は、「ニュートラル(中立)」を継続。目標株価については、バリュエーションの評価基準を変更したこともあり、従来予想の1240円から1330円に修正している。  クラレの10日の株価は、前場は前日終値付近でもみ合っていたが、後場に入るとジリ安となり、午後1時23分に20円安の1121円まで売られた。(編集担当:片岡利文)
クラレに対して、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が9日付でリポートを発行している。
japan,company
2014-04-10 13:45