【話題】NYダウ上伸は響かず日経平均安くマーケットに不安感

■指標銘柄のトヨタ自動車の底入れがポイントに   4月10日のマーケットは、前日のNYダウが181ドル高と急伸したものの、日経平均が反応したのは前場だけで後場は65円安と下げに転じている。日本株はどうなったのかと、マーケットに不安感が漂っている。   背景には日本独自の材料である消費増税の影響が4~6月でどのていど出るかということを見極めたい気持ちが強い。そこへ、さらにトヨタ自動車 <7203> の急落が相場の雰囲気を悪くしていることがある。   特に、トヨタ自動車は昨年5月に6760円の高値をつけたあと今年1月中旬まで6000~6500円と高値圏で頑強にモミ合っていた。しかし、いっこうに上に行く気配がなく、消費税の影響も懸念されるようになったことから2月に入るとモミ合いを下に切り、遂には、今日、5308円(前日比142円安)と大きく崩れた。   リコール問題も響いているが、それ以上に一番の理由は需給関係の良くないことだろう。先高期待が強かったため信用買いと現物買いを含めると上値でのシコリは非常に多いといえる状態だった。   言うまでもなくトヨタ自動車株は、「日経平均を見るよりトヨタ株を見よ」といわれるほどのマーケットでの指標株的な存在である。このため、トヨタの下げがマーケットの地合いを悪化させ物色意欲を減退させている。   どこでトヨタ自動車株が下げ止まり底打ちするかがマーケットの一番の関心事となっている。「高水準の信用買残に対し追証が発生しているはずで、信用買いの整理はそうとう進むだろう」(中堅証券)とみられている。また、チャートでの下値のフシ5000円割れに近づいていることから、そろそろ、下値は近そうだ。そうなれば全般相場の底入れも近いものとみられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
4月10日のマーケットは、前日のNYダウが181ドル高と急伸したものの、日経平均が反応したのは前場だけで後場は65円安と下げに転じている。日本株はどうなったのかと、マーケットに不安感が漂っている。
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2014-04-10 14:45