日経平均は43銭高と小動き、トヨタが連日の年初来安値
10日の日経平均株価は5日ぶりに反発。終値は43銭高の1万4300円12銭となった。
前日のNYダウが大幅続伸、為替市場で円高進行が一服したこともあり、寄り付きの日経平均は184円高と大幅反発。連日の株価下落で値ごろ感が出たこともあり、上げ幅は一時200円を超えた。
しかし、昼前に発表された中国の3月貿易統計が市場予想を大幅に下回ったこともあり、日経平均は上げ幅を縮小。為替市場が再び円高基調に転じたこともあり、後場に入ると日経平均はマイナス転換し、一時は65円安まで売られる場面があった。
個別では、投資評価の引き上げがあったファナック <6954> や、今2月期の経常増益が買い材料となったDCMホールディングス <3050> などが急伸。また、米国産牛肉の関税引き下げ方針が報じられたことで、プリマハム <2281> やペッパーフードサービス <3053> などが買われた。
ほかにも、株価に対する社長の強気発言が話題となったエイチーム <3662>が一時ストップ高。富士通 <6702> による株式売却方針が観測されたニフティ <3828> 、ソフトバンクモバイルの電子書籍サービスに採用されたアートスパークホールディングス <3663> がストップ高まで買われ、株主優待再開が好感された魚喜 <2683> は3日連続でストップ高を付けた。
一方、前日にリコールが発表されたトヨタ自動車 <7203> が連日の年初来安値をつけたほか、今8月期を減益予想に修正したサイゼリヤ <7581> 、今2月期予想が市場予想に届かなかったエービーシー・マート <2670> などが軟調。東証1部への指定変更が発表されたコロプラ <3668> は朝方に急騰した後、マイナスに転換した。
業種別では、非鉄金属、卸売、繊維製品、電気機器株などが堅調となったが、電力・ガス、保険、自動車、石油・石炭製品株などが弱含んだ。(編集担当:片岡利文)
10日の日経平均株価は5日ぶりに反発。終値は43銭高の1万4300円12銭となった。
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2014-04-10 15:15