P&PHD反発のタイミング、ネット通販市場拡大が追い風
販売支援や物流業務請負などのP&Pホールディングス <6068> (JQS)の株価は、1月戻り高値から反落後のモミ合い展開だが、下値固めは完了しているようだ。ネット通販市場の拡大が追い風であり、下値支持線に接近して反発のタイミングだろう。なお5月9日に決算発表を予定している。
12年10月に持株会社へ移行して、販売支援などのSPO(セールス・プロセス・アウトソーシング・サービス)事業、倉庫・物流業務請負などのBYS(バックヤードサポート・サービス)事業、人材派遣・紹介などのHR(ヒューマンリソース・サービス)事業、その他(WEBサービスなど)事業を展開している。
ネット通販市場の拡大やコンビニエンスストアの新規出店などが追い風であり、M&Aも活用して事業領域を広げている。13年4月に流通向け建築・内装施工の子会社P&Pデザインを立ち上げ、13年6月に小売・流通向けセールス・プロモーションや伊藤ハム <2284> 向け人材派遣の藤栄テクノサービス(現ジャパンプロスタッフ)を子会社化、13年10月に経理アウトソーシング事業のリラインを子会社化した。
前期(14年3月期)の連結業績見通しは、売上高が250億円~270億円(前々期比8.8%増~17.5%増)、そして営業利益が6億円~7億円(同18.0%増~37.7%増)としている。経常利益と純利益の見通しは非開示である。SPOサービス事業は一部クライアントの直接雇用化が影響するが、BYS事業はネット通販関連の物流拠点での軽作業需要、コンビニエンスストアの棚卸サービス需要が好調に推移し、ジャパンプロスタッフの連結子会社化も寄与する。新基幹システム導入による業務効率化や、子会社リラインを活用した管理部門業務の効率化なども寄与して大幅増収増益見込みだ。
連結ベースの月次売上動向を見ると、14年2月度は前年比11.8%増加となり、13年4月~14年2月累計では同14.4%増加となっている。第3四半期(10月~12月)以降に伸び率が加速しているだけに、通期で好業績が期待される。ネット通販関連の需要増加を背景に収益拡大基調だろう。
株価の動きを見ると、1月の戻り高値387円から反落後は概ね300円~330円近辺のレンジでモミ合う展開のようだ。ただし2月4日に301円、3月27日に300円まで調整する場面があったものの、300円台を割り込むことなく推移している。下値固めは完了しているようだ。
4月10日の終値307円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想連結EPSは未公表のため営業利益予想のレンジ中間値を基に推定した連結EPS31円50銭で算出)は9~10倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は3.3%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS308円39銭で算出)は1.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると26週移動平均線を割り込んでいるが、300円近辺の下値支持線に接近して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
販売支援や物流業務請負などのP&Pホールディングスの株価は、1月戻り高値から反落後のモミ合い展開だが、下値固めは完了しているようだ。
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2014-04-11 07:15