ワークマンは高値圏で堅調、好業績を評価して上値試す展開

  作業服店チェーンのワークマン <7564> (JQS)の株価は2月高値後の上げ一服局面だが、地合い悪化の状況でも大きく下押す動きは見られず、高値圏で堅調に推移している。好業績を評価する流れに変化はなく、短期調整一巡して上値を試す展開だろう。なお4月30日に決算発表を予定している。   ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開している。ローコスト経営が特徴であり、他社との差別化戦略としてEDLP(エブリデー・ロー・プライス)商品を強化している。   前期(14年3月期)第3四半期累計(4月~12月)チェーン全店売上高のEDLP商品比率は45.8%で、前年同期に比べて3.2ポイント上昇した。13年12月末時点の店舗数はFC619店舗、直営106店舗、合計1都2府36県下に725店舗を展開している。中期的には22年3月期に全国1000店舗、28年3月期に全国1300店舗を目指している。   前期の業績(非連結)見通し(4月30日公表)は、チェーン全店売上高が前々期比6.0%増の676億90百万円、既存店売上高が同3.8%増、営業収入が同5.8%増の476億90百万円、営業利益が同8.2%増の80億円、経常利益が同7.4%増の90億60百万円、純利益が同6.9%増の53億90百万円としている。新テレビCM放映効果、新規出店効果、EDLP商品の構成比上昇効果、竜王流通センター稼働による西日本エリアの物流効率化効果などで増収増益見込だ。第3四半期累計の進捗率は高水準であり、足元の好調も考慮すれば通期上振れとなりそうだ。   月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高合計、前年比速報値)動向を見ると、14年3月単月は全店124.0%、既存店121.8%、13年4月~14年3月累計は全店107.7%、既存店105.3%となった。14年3月単月は天候不順の影響で春夏商品の立ち上がりが鈍かったが、消費増税前の駆け込み需要が押し上げ要因となった。既存店は14年2月の114.1%を大きく上回り今期最も高い伸び率だった。14年3月の新規出店は4店舗で月末時点の店舗数は730店舗となった。   株価の動きを見ると、2月24日に高値4470円を付けた後は上げ一服の展開だが、全般地合い悪化の状況下でも大きく下押す動きは見られず、高値圏4000円~4400円近辺で堅調に推移している。好業績を評価する動きだろう。   4月10日の終値4130円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS264円20銭で算出)は15~16倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間75円で算出)は1.8%近辺、実績PBR(前々期実績BPS1754円22銭で算出)は2.4倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線が上向いてサポートラインの形だ。短期調整一巡して2月高値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
作業服店チェーンのワークマン<7564>(JQS)の株価は2月高値後の上げ一服局面だが、地合い悪化の状況でも大きく下押す動きは見られず、高値圏で堅調に推移している。
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2014-04-11 07:30