インタースペースは好業績を評価して出直りのタイミング

  ネット広告のインタースペース <2122> (東マ)の株価は急騰した13年12月高値後の反動調整局面だったが、足元では下値固め完了感を強めている。好業績を評価して出直りのタイミングが接近しているようだ。なお5月8日に第2四半期累計(10月~3月)の業績発表を予定している。   アフィリエイト(成果報酬)型のネット広告事業を主力として、子会社でコンテンツやソーシャルアプリなどのメディア運営事業も展開している。ネット広告事業は、アフィリエイトサービス「アクセストレード」を中心に事業展開し、携帯電話ショップをネットワーク化した店舗アフィリエイトサービス「ストアフロントアフィリエイト」も日本最大規模の店舗ネットワークに成長している。   中期成長に向けた重点戦略としては、スマートフォン向け自社サービスの開発・販売強化、アフィリエイト事業を中心とした既存事業への積極的投資、海外事業展開の早期立ち上げなどを掲げている。海外は13年10月、タイに海外3拠点目となる現地法人を設立した。   アライアンス戦略では、13年10月にモバイル広告ネットワーク事業の米アーキと戦略的業務提携、13年11月にO2Oマーケティングソリューション事業のモギーと資本業務提携、13年12月に中国・上海の子会社ISUCが中国最大のアフィリエイトネットワーク「億起発(イーチーファー)」を提供するEMAR(イーマー)と業務提携した。   今期(14年9月期)の連結業績見通し(11月12日公表)は売上高が前期比8.7%増の165億円、営業利益が同8.5%増の6億42百万円、経常利益が同7.1%増の6億39百万円、純利益が同61.7%増の3億19百万円としている。純利益については、子会社ののれん減損損失一巡も寄与する。   ネット広告事業は「アクセストレード」で金融カテゴリーが好調に推移し、スマートフォン向けアプリ広告が牽引して新サービスも寄与する。メディア事業は13年7月リリースの女性向け恋愛ソーシャルゲーム「愛しのショコラティエ」の好調、ママ向けコミュニティサイト「ママスタジアム」のユニークユーザー数拡大などで収益が改善する見込みだ。ネット広告市場は拡大基調であり、中期成長力に対する期待も高まる。   株価の動きを見ると、急騰した13年12月高値1716円から反落して水準を切り下げ、概ね900円~1200円近辺のレンジで推移している。2月28日には1212円まで戻す場面があったが、全般地合い悪化も影響して3月中旬~下旬にかけては1000円台割れ水準まで調整した。ただし2月安値888円水準まで下押すことなく反発し、足元では1100円近辺まで戻している。下値固めが完了したようだ。   4月10日の終値1069円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS47円26銭で算出)は22~23倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS360円24銭で算出)は3.0倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を回復した。さらに週足チャートで見ると、戻りを押さえていた13週移動平均線突破の動きを強めている。好業績を評価して出直りのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネット広告のインタースペース<2122>(東マ)の株価は急騰した13年12月高値後の反動調整局面だったが、足元では下値固め完了感を強めている。
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2014-04-11 09:30