日経平均は年初来安値を更新、終値で1万4000円割れは昨年10月以来
10日の日経平均株価は前日比340円07銭安の1万3960円05銭と大幅に反落し、2月4日の年初来安値を下回った。終値で1万4000円を割り込むのは、昨年(13年)10月8日以来。
米国株の急落や円高の進行を背景に、リスク回避の売りが先行。指数寄与度の大きいファーストリテイリング <9983> が14年8月期利益予想の下方修正を悪材料視した売りに押されたことも重しになった。1万4000円を割り込むと、値ごろ感も意識されて売りの勢いは弱まったが、週末で買いの積極性は乏しく、戻りは限られた。
業種別では、大和証券グループ本社 <8601> など証券株や、第一生命保険 <8750> など保険株の下げがきつかった。三井不動産 <8801> など不動産株もさえない。コマツ <6301> など機械株も弱含みで推移した。一方、ホンダ <7267> がプラスに転じたほか、トヨタ自動車 <7203> は下げ幅を縮小し、自動車株は下げ渋った。国際石油開発帝石 <1605> など資源開発株も底堅かった。
個別では、14年11月期業績予想を下方修正した津田駒工業 <6217> が大幅安。15年2月期で経常減益予想の久光製薬 <4530> も軟調。日経平均採用銘柄では、ファーストリテが急落したほか、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、東京エレクトロン <8035> 、ダイキン工業 <6367> などが下落した。
半面、アートスパークホールディングス <3663> はストップ高配分された。15年2月期で増収増益を計画したポケットカード <8519> や良品計画 <7453> も高い。株主優待制度の導入を発表した大日本コンサルタント <9797> も急伸し、スマートフォン向け新作ゲームの配信を発表したクルーズ <2138> はストップ高。(編集担当:宮川子平)
10日の日経平均株価は前日比340円07銭安の1万3960円05銭と大幅に反落し、2月4日の年初来安値を下回った。
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2014-04-11 15:15