【今週の注目銘柄】自販機刷新、コーヒーマシン需要の富士電機

 消費増税への対応をきっかけに、飲料最大手が年間約250億円をかけて老朽機を入れ替えるほか、他社も電子マネーの対応、スマートフォンとの連携や他業種とのポイント提携など、独自の新型機で利用者拡大を図ると伝わった。  この自動販売機で国内最大のシェアを誇るのが富士電機 <6504> 。当然ながら自販機更新需要でもっとも恩恵を受ける企業と見られ、同社の利益拡大に結び付く可能性が高い。  また、同社にはもうひとつ、期待される商品がある。コンビニ各社の今期業績好調の要因となっている「挽きたてコーヒー」における、コーヒーマシン需要である。  ここでも富士電機は大きなシェアを持っていると推測され、コンビニ各社がコーヒーマシンの設置店舗を増やしていることや、さらにはセブン―イレブンなど大手がこぞって国内店舗数の増加を計画していることから、今15年3月期にはさらなる業績寄与が見込まれる。  富士電機の前期営業利益は、前々期比36.4%増の300億円を計画しているが、市場コンセンサスは315億円程度となっており、増額修正が期待される。また、今期の営業利益は380億円近くへの拡大が見込まれている。  同社は発電プラントやスマートシステムなど、材料性も豊富であるが、株価は2月安値の406円に接近しており、チャートで見ても手掛けやすい水準にある。1月高値の519円を超える展開となれば、「下げの倍返し」で632円程度までの上昇が期待できる。(編集担当:片岡利文)
消費増税への対応をきっかけに、飲料最大手が年間約250億円をかけて老朽機を入れ替えるほか、他社も電子マネーの対応、スマートフォンとの連携や他業種とのポイント提携など、独自の新型機で利用者拡大を図ると伝わった。
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2014-04-13 10:00