日本雑誌協会、出版9社が雑誌を同時発売する史上初の合同企画実施

 日本雑誌協会は、2014年4月12日に出版社9社が全国一斉に雑誌の増刊号9誌を発売する合同企画「マガフェス’14 9冊の超新刊 同時発売!!」を実施する。9社の出版社が同日に雑誌増刊を発売するのは、日本の雑誌史上初めて。4月11日に、東京・神保町の三省堂書店本店で、参加する9社から9誌の編集長も参加した記者発表会を開催した。  雑誌協会理事長の石崎孟氏は、今回の企画の狙いを「雑誌の復興」とした。WEB全盛の時代にあって、雑誌の売上高が低迷。1997年をピークにして長らく売り上げ低迷の時代を続けている。石崎氏は、「雑誌の売り上げがピークを付けたのは、前回の消費増税<3%→5%>の時期に重なる。今年、消費増税が実施されたが、今回の歴史的な企画を機に、雑誌復興の始まりの年にしたい。各社が“発明品”と言われるような雑誌を作ってほしい」と語った。  また、今回の企画を推進する雑誌価値再生委員会委員長の横川裕史氏は、「2012年6月から“雑誌の再生”というテーマのもと、デジタル全盛の時代に生き抜く雑誌とはどのようなものであるのか、調査と分析を進めてきた」と、今回の取り組みが2年近くの準備期間を経て実現したと語った。そして、その委員会の取り組みとして2013年5月23日に、女性誌8誌連動の「ToMe キャンペーン「」を展開し、販売売上を対前号比で平均30%近く引き上げることに成功した。今回は、さらに大型企画とし、「雑誌へのわくわく感・どきどき感を創出したい」と企画を説明した。  「マガフェス’14」では、学研ホールディングス、講談社、光文社、集英社、主婦と生活社、小学館、世界文化社、ダイヤモンド社、文藝春秋の9社(五十音順)が、4月12日にザイズや形態を統一した増刊号を一斉に発売。全国の約3000書店で、9誌合同の店頭フェアを実施する。この店頭フェアの様子は、「店頭飾り付けコンクール」として優秀な店舗を表彰する。  また、マガフェス特設サイトを立ち上げ、サイト内で9誌の電子版の試し読みができるダイジェスト版を公開し、同サイトにおいて7月15日までの応募を募って抽選で好きな雑誌1年分、また、1万円分の図書カードなどが当たるプレゼントキャンペーンも実施する。(写真は、前列左から学研ホールディングス「メルプラス」編集長の正田省二氏、講談社「リリア」編集長の秋吉敦司氏、光文社「スプラウト」編集長の大給近憲氏、集英社「オニヴァ」編集長の野村英里氏。後列左から主婦と生活社「ギフト レオン フォー キッズ」編集長の前田陽一郎氏、小学館「おもタメ」編集長の松井聡氏、世界文化社「ララビギン」編集長の波多和久氏、ダイヤモンド社「子どもと一緒に海外旅行!」編集長の数藤健氏、文藝春秋「おいしいものは日本中から取り寄せる」編集長の西川清史氏。サーチナ撮影)(編集担当:八木大洋)
日本雑誌協会は、2014年4月12日に出版社9社が全国一斉に雑誌の増刊9誌を発売する合同企画「マガフェス’14」を実施する。(写真は、出版9社の9誌の編集長。サーチナ撮影)
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2014-04-11 17:45