給与の一部を当日支払う「ＣＹＵＲＩＣＡ」、セブン銀ＡＴＭと提携

　人材サービスのヒューマントラスト（本社・東京都千代田区）が展開する給与の“随時支払いサービス”「ＣＹＵＲＩＣＡ（キュリカ）」は、４月１４日からセブン銀行のＡＴＭと提携する。利用可能な提携ＡＴＭはこれまでの１６００台から２万台以上に拡大することになる。（画像提供：ヒューマントラスト） 　ＣＹＵＲＩＣＡは就業当日分の給与相当額の一部を、働いたその日に引き出せるサービス。企業が利用する多様な勤怠管理システムとの連携が可能で、就業者は現金引き出し専用カードを使い、働いたその日の給与の一部を銀行振り込みの作業を待たず、直接、ＡＴＭから引き出せる。就労のタイミングよっては、給与の支払い日まで２カ月も待たなければならない状況もあったが、同システムにより就業者は一定の現金を手にできる。 　キュリカで利用可能な引き出し額の割合は企業が設定。１カ月間、引き出しがなければ、通常の給与計算と同様に社会保険や税金などを差し引いた上で就業者が指定する口座に給与全額が振り込まれる。 　２００９年１０月の派遣法改正によって短期雇用への規制が強化され、長期雇用が広がった。同時に給与の支払いも月払いへと移行され、「給料日まで長い期間を待たなければならない」状況が増えたため、ヒューマントラストは日払いのようにすぐに現金を手にできる「ＣＹＵＲＩＣＡ」のサービスを開発した。このサービスの導入企業では求人への応募者が増える傾向もあり、企業のニーズも満たしているという。（編集担当：佐藤節）