今週の為替相場見通し(2014年4月14日-)=為替王
今週も注目通貨は、米ドル円。今年これまでは1ドル100円~105円台の狭い範囲で堅調に推移しています。しかし4月以降については「狭い範囲での推移がずっと続くことはありません」「大きめの値動きを想定してよいのではないか」と考え、その方向性について「季節的なアノマリー(論理的に説明しにくい経験則)の観点では、4月に新年度の期待感などから軽いトップを形成した後に下落トレンド入りしたことが過去に何度もある」ことを踏まえて、当面の下値目処として「102円台後半、その先は102円近辺や、101円台前半の水準などが重要度の高いサポート帯」と位置付けました。(※いずれも先週号の為替相場見通しより)
先週はその通り、火曜日の日中に102円台後半、水曜日に102円近辺で、それぞれ攻防が見られましたが、すぐに崩れて、結果的に101円台前半の最後のサポート帯でなんとか踏みとどまりました。
今週も、注目すべきは101円台前半の水準。先週は一気に3円近く下落しただけに、いくらか反発することはあるかもしれません。反発した場合は、102円台前半~半ばあたりにちょっとした抵抗帯があり、上値を抑えられやすいと考えます。もしも101円台前半の重要サポート帯を下方に崩れるようなことになりますと、かなりしっかりした下落トレンド(円高トレンド)へ発展する可能性が高まると考えます。まだそうなっていない段階でこれを言うのは早いかもしれませんが、その場合の具体的なターゲットとしましては、96円~94円台あたりが浮上しそうです。中長期的に2012年までのような極端な円高水準に戻るシナリオは現時点で想定しなくてよいと思いますが、昨年あった急落に匹敵するような一時的な円高局面は十分にあり得るだろうと精神面でも資金面でも準備はしておきたいです。
他の通貨についても、いくつか下落(円高)を示唆するテクニカル指標が出ています。いずれも米ドル円ほどではないのですが、すでに下落ターゲットが出ている通貨もあります。たとえばポンド円は先週は170円割れは一時的でしたが、今週はまずは169円近辺が目処になります。大きく見れば168円近辺へ伸びる可能性もあるかなという見方です。ユーロ円は先月から下落してもだいたい140円以上の水準で粘ってきましたが、今週、注目すべき水準を細かく挙げるとすれば上方向(抵抗帯)は141円台半ば、下方向(サポート帯)は140円半ばあたり。もしも下方向のサポート帯(140円台半ば)の攻防に負けるようなことになれば、137円台へ突入する可能性も出てくるので注意したいです。(執筆者:為替王)
今週も注目通貨は、米ドル円。今年これまでは1ドル100円~105円台の狭い範囲で堅調に推移しています。
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2014-04-13 11:30