スターティアは電子書籍関連の好調を評価して反発のタイミング
電子書籍関連のスターティア <3393> の株価は、戻り高値圏から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で急反落したが、足元では売られ過ぎ感を強めている。電子書籍関連の好調を評価して反発のタイミングだろう。なお5月9日に決算発表を予定している。
電子ブック作成ソフト「ActiBook」を主力に、Webアプリケーション開発などのウェブソリューション事業、クラウドサービスなどのネットワークソリューション事業、OA機器・MFP(複合機)販売などのビジネスソリューション事業を展開している。大手と競合しない中堅・中小企業向けを中心にストック型収益の向上を推進し、アジア市場へも本格的に事業展開する方針だ。
前期(14年3月期)の連結業績見通し(5月10日公表)は売上高が前々期比22.9%増の81億60百万円、営業利益が同21.9%増の8億円、経常利益が同22.0%増の8億円、純利益が同2.3%増の4億円としている。電子ブック作成ソフト「ActiBook」の好調が牽引して、先行投資による人件費増加などを吸収する見込みだ。
第3四半期累計(4月~12月)の進捗率がやや低水準だったが、ホスティングサービスのセキュリティ強化やソフトウェアの開発費用など先行投資の影響で、前期は第4四半期(1月~3月)の利益構成比が高い計画としている。今期(15年3月期)は、電子ブック作成ソフト「ActiBook」の好調が続き、ストック型収益向上に向けた施策の効果も寄与して好業績が期待される。
株価の動き(14年2月28日付で東証マザーズ市場から東証1部市場へ市場変更)を見ると、3月下旬から反発の動きを強めて4月2日に2090円まで戻したが、利益確定売りや全般地合い悪化の影響で急反落した。4月11日には1701円まで調整する場面があった。しかし4月3日から4月11日まで7営業日続落して売り一巡のタイミングだろう。
4月11日の終値1725円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS79円81銭で算出)は21~22倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間7円98銭で算出)は0.5%近辺、実績PBR(前々期実績の連結BPS605円71銭で算出)は2.8倍近辺である。日足チャートで見ると、25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感を強めている。また週足チャートで見ると、26週移動平均線に接近してサポートラインとなりそうだ。反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電子書籍関連のスターティア<3393>(東1)の株価は、戻り高値圏から利益確定売りや全般地合い悪化の影響で急反落したが、足元では売られ過ぎ感を強めている。
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2014-04-14 09:30