パイプドビッツは好業績を評価して出直り本格化

  情報資産プラットフォーム事業のパイプドビッツ <3831> (東マ)の株価は軟調展開だったが、3月20日安値から底打ち反転の動きを強めている。好業績を評価して出直り本格化の動きとなりそうだ。   情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(データ管理などのクラウドサービス提供)、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービス「スパイラルアフィリエイト」など)、ソリューション事業(ネット広告制作、アパレル・ファッションに特化したECサイト構築・運営受託、子会社ペーパーレススタジオジャパンのBIMコンサルティング事業など)を展開している。   主力の情報資産プラットフォーム事業では政治・選挙関連、アパレル・ファッション関連、美容関連、会計関連、人事考課・採用関連、薬剤・医療材料関連、地域密着型SNS関連、自治体広報関連、建築情報関連などに事業領域を広げている。14年3月にはASP/SaaS型コールセンタープラットフォームサービス「BizBase」を提供するアズベイスを完全子会社化した。情報資産プラットフォームの機能強化・拡充を推進する戦略だ。またソリューション事業のECサイト構築・運営受託もネット通販市場拡大を追い風として中期成長が期待される分野だ。   3月31日に発表した前期(14年2月期)連結業績は売上高が25億17百万円、営業利益が5億64百万円、経常利益が5億65百万円、純利益が3億42百万円だった。連結初年度のため単純比較はできないが、前々期の非連結業績との比較で12.6%増収、72.5%営業増益、74.4%経常増益、83.9%最終増益の大幅増収増益となり、12月27日に減額修正した数値を上回った。有効アカウント数は同4995件増加して1万96件となった。   セグメント別に見ると情報資産プラットフォーム事業は売上高が21億74百万円、営業利益が5億70百万円、有効アカウント数が9863件だった。新規分野の「政治山」「美歴」「ジョイブラ」などの売上貢献が想定より遅れたが、情報資産プラットフォーム「スパイラル」の新バージョン投入効果も寄与して増収増益基調だ。広告事業は売上高が1億04百万円、営業利益が17百万円の赤字、有効アカウント数が181件だった。ソリューション事業は売上高が2億38百万円、営業利益が12百万円、有効アカウント数が52件だった。   今期(15年2月期)の連結業績見通しは、売上高が前期比27.1%増の32億円、営業利益が同23.9%増の7億円、経常利益が同23.7%増の7億円、純利益が同22.6%増の4億20百万円としている。情報資産プラットフォーム事業が順調に拡大して全体を牽引する。広告事業では「スパイラルアフィリエイト」を中心に販売活動を強化し、ソリューション事業ではビッグデータ関連の大型案件獲得を目指す。配当予想は前期比3円増配の年間16円(第2四半期末7円、期末9円)とした。   また3月31日には「中期経営計画2017」も発表した。15年2月期から17年2月期を「次世代ITベンダーへと革新する3ヵ年」と位置付けて、目標数値に17年2月期売上高92億円、営業利益28億円を掲げた。   株価の動きを見ると、1500円~2000円近辺でのボックス展開から下放れて軟調展開だったが、3月20日安値1040円をボトムとして急反発の展開となった。4月4日には1765円まで上伸する場面があった。売り一巡して底打ちを確認し、今期好業績見通しを評価する動きだろう。足元は利益確定売りで一旦反落しているが、目先的な過熱感が解消して再動意のタイミングだろう。   4月11日の終値1416円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円86銭で算出)は26~27倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS271円44銭で算出)は5.2倍近辺である。週足チャートで見ると底打ち反転して26週移動平均線突破の動きを強めている。強基調に転換して出直り本格化の動きとなりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
情報資産プラットフォーム事業のパイプドビッツ<3831>(東マ)の株価は軟調展開だったが、3月20日安値から底打ち反転の動きを強めている。
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2014-04-14 09:45