OBARA GROUPは目先的な過熱感解消、好業績で上値試す
溶接機器のOBARA GROUP <6877> の株価は、業績見通し増額修正を好感した3月高値から全般地合い悪化も影響して一旦反落したが、目先的な過熱感が解消した。好業績を評価して上値を試す展開だろう。
自動車業界向け抵抗溶接機器や造船・建設業界向けアーク溶接機器を主力とする溶接機器関連事業、エレクトロニクス業界向け平面研磨装置や洗浄装置を主力とする研磨装置関連事業を展開している。溶接機器関連事業では、中長期的な市場拡大に向けて弾力的な供給体制を整備するため、中国(南京・上海)の設備能力を増強している。
3月27日に今期(14年9月期)第2四半期累計(10月~3月)および通期連結業績見通しの増額修正を発表した。通期ベースで見ると売上高は55億円増額して前期比15.3%増の445億円、営業利益は17億50百万円増額して同23.4%増の77億50百万円、経常利益は22億50百万円増額して同11.0%増の81億50百万円、純利益は11億50百万円増額して同12.1%増の51億50百万円とした。
期初時点の減益見通しから一転して2桁増益見通しとなった。自動車関連の設備投資需要が落ち着いた状況になる見込みとしていたが、アジア地域での需要が引き続き高水準のようだ。世界の自動車関連の設備投資は活発であり、研磨装置関連事業も半導体関連の設備投資が回復傾向を強めている。想定為替レートは1米ドル=98円60銭と保守的であり、通期再増額の可能性が高いだろう。
株価の動きを見ると、2月高値4175円から3月中旬~下旬の3500円近辺まで一旦調整したが、3月27日の業績見通し増額修正を好感して急反発し、4月9日の4310円まで上値を伸ばした。その後は利益確定売りや全般地合い悪化の影響で急反落し、4月11日には3755円まで調整する場面があった。ただし目先的な過熱感は解消した。
4月11日の終値3810円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS265円12銭で算出)は14~15倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間40円で算出)は1.1%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1596円45銭で算出)は2.4倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消した。再動意のタイミングであり、好業績を評価して上値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
溶接機器のOBARA GROUP<6877>(東1)の株価は、業績見通し増額修正を好感した3月高値から全般地合い悪化も影響して一旦反落したが、目先的な過熱感が解消した。好業績を評価して上値を試す展開だろう。
economic
2014-04-14 10:00