日立マクセルは投資指標の割安さが顕著、見直しを待つ
日立マクセル <6810> は株価がやや低迷状態にあるが、その分投資妙味が増してきている。3月18日に東証1部に新規上場されたが、公開価格2070円に対し、初値は1971円と低調なスタート。その後も売り物が先行する流れとなり、4月1日には1650円の安値に売り込まれた。
市場の売買ボリュームが低下している中での上場とあって、公開規模の大きさが嫌気されているようだ。また、再上場銘柄であることも、新鮮味に欠けるとの評価につながっている。しかし、投資指標を見ると、PBRが0.8倍にまで低下、PERも14.3倍と割高感はない。しかも、配当利回りは3.5%に達するなど、割安買いが流入しやすい状況である。
前2014年3月期の第3四半期累計決算は売上げ1101億円(前年同期は未公表)、営業利益53億円(同)となった。通期では売上げ1560億円(前期比42%増)、営業利益73億円(同310%増)の大幅な増収・増益決算が想定されている。
2013年7月1日付で日立コンシューマエレクトロニクスから、プロジェクター関連事業を承継したことなどが寄与した。第3四半期累計の営業利益53億円に対し、第4四半期は単独で営業利益は20億円の計上となるだけに、業績は上げ潮ムードにあり、4月28日の決算発表に期待感が強まりそう。
「成長分野」として、「自動車」「住生活・インフラ」「健康・理美容」の3分野に注力している。特に足元で大きな成長が期待できるのは「自動車分野」。特徴ある電池や光学・映像系製品、機能性材料といった競争力の高い製品で、急速に進む自動車電装化の需要を確実につかんでいく計画。「住生活・インフラ分野」においては家庭用蓄電システムや光学事業でのプロジェクター、産業用部材料での粘着テープといった製品を、また「健康・理美容分野」においては各種エステ家電やヘルスケア製品のほか、新規サービス事業などで、市場のニーズをとらえ、成長を促進する意向だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日立マクセル<6810>(東1)は株価がやや低迷状態にあるが、その分投資妙味が増してきている。3月18日に東証1部に新規上場されたが、公開価格2070円に対し、初値は1971円と低調なスタート。
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2014-04-14 10:45