日経平均は連日の年初来安値、引け間際にマイナス転換

 14日の日経平均株価終値は、49円89銭安の1万3910円16銭と続落。  前週末のNYダウの大幅続落や、ドル・円がやや円高基調で推移していることから、朝方の日経平均は前週末の大幅安に引き続き、売りが継続。72円安の1万3887円で寄り付いた。  その後は底入れ期待もあり日経平均は下げ幅を縮小。一時はプラスに転換し、1万4000円台に乗せる場面があったものの、上値は重く、前週末の終値付近でのもみ合いに終始した。引け間際には再び売り圧力が高まり、終値ベースでの年初来安値を更新した。  個別では、2000億円規模の巨額増資を検討と報じられたシャープ <6753> が急落。英国雑貨ブランドの買収意向が英紙に報じられたファーストリテイリング <9983> も軟調となった。  また、国内証券による目標株価の引き下げが嫌気された東京ドーム <9681> 、前2月期の通期業績予想を下方修正した魚喜 <2683> が急落。取引時間中に業績予想を下方修正したコア <2359> は年初来安値をつけた。  一方、今2月期の業績拡大計画が好感された吉野家ホールディングス <9861> が急伸。前3月期の業績予想、配当予想を上方修正したビーイング <4734> が買われたほか、熊本県での鳥インフル発生に伴い、ダイワボウホールディングス <3107> などマスク関連や検査試薬関連、除菌製品株の一角が動意づいた。  今8月期予想を上方修正したアドテック プラズマ テクノロジー <6668> はストップ高となり、機器・装置開発企業の子会社化を発表したアートスパークホールディングス <3663> は3営業日連続のストップ高をつけている。  業種別では、鉱業、石油・石炭製品、食料品、自動車株が強い動きを見せ、海運、電力・ガス、空運、タイヤ、証券株などが軟調となった。(編集担当:片岡利文)
14日の日経平均株価終値は、49円89銭安の1万3910円16銭と続落。
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2014-04-14 15:00