日本株、底入れを探る機運 / さよなら村上さん=広木隆

 よく言えば、さすがに少しは意地を見せた、というところだろうか。週明け14日の日本株式市場は下げ渋る動きを見せた。先週末のNYダウ平均が143ドル安と続落、シカゴCMEの日経平均先物が1万3900円という外部環境のなか、TOPIXは売り一巡後反発し大引けの3分前までプラス圏で推移していた。トヨタが一時200円近く上昇する場面があった。三菱UFJも3%高となる場面があった。しかし、終値では下げに転じ7日続落。やはり、上値が重いと言うべきか。それでも前述のトヨタ、三菱UFJ、JR東日本、三菱地所、KDDI、ドコモ、日立、JTなどの健闘によってTOPIXコア30は7日ぶりに上昇で終えた。実は、先週末からローソク足は陽線となっていた。  主力の大型株だけでなく、個人投資家に人気の新興市場銘柄も下げ止まりを見せるものが出始めた。ジャスダック市場のクルーズは小幅ながら続伸で終えた。スマートフォン向けゲーム「モンスターエッグアイランド」を米アップルの「iOS」搭載端末向けに提供を始めたとの発表を材料に、先週末の株価は15%高の急伸。週明けの今日も朝方は買いが先行し、午前の取引では一時9%あまり上昇していたが、さすがに利益確定売りに押された格好だ。それでもプラスを維持して引けたことは明るい兆しだろう。  日経平均は一時1万4000円の大台を回復する場面があった。1万4000円は心理的かつバリュエーション面での重要な節目である。それだけに…  (執筆者:広木隆 マネックス証券チーフ・ストラテジスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
よく言えば、さすがに少しは意地を見せた、というところだろうか。週明け14日の日本株式市場は下げ渋る動きを見せた。先週末のNYダウ平均が143ドル安と続落、シカゴCMEの日経平均先物が1万3900円という外部環境のなか、TOPIXは売り一巡後反発し大引けの3分前までプラス圏で推移していた。トヨタが一時200円近く上昇する場面があった。
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2014-04-14 17:15