ジョルダンはモミ合い上放れの動き、中期成長力を評価

  経路検索ソフト「乗換案内」のジョルダン <3710> (JQS)の株価は足元でモミ合い上放れの動きを強めている。消費税率引き上げや20年東京夏季五輪による需要増が期待され、中期成長力を評価して13年12月の戻り高値を試す展開だろう。   乗換案内事業(無料版「乗換案内」、有料サービス「乗換案内NEXT」「乗換案内Plus」、総合旅行サービス「乗換案内トラベル」、および広告、グルメ・運行情報サービスなど)を主力として、マルチメディア事業(電子出版・紙媒体出版、ニュース、教育、その他コンテンツ)、その他事業(受託ソフトウェア開発、その他新サービス)も展開している。   「移動に関するNO.1情報プロバイダー」を目指し、新サービスの開発や機能の充実に向けてM&Aやアライアンス戦略も活用している。12年9月にグルメぴあネットワークを子会社化(13年4月に吸収合併)し、12年11月にはネット旅行販売・情報提供のイーツアーを子会社化した。   3月31日には「乗換案内」の法人向けソリューション「乗換案内Biz」にて、消費税率引き上げに伴う運賃改定対応版の提供を開始した。ICカード利用時の1円単位運賃の精算にも対応し、企業における出張・営業交通費の精算業務を効率化できる。また4月16日には、消費税率引き上げに伴う運賃改定に対応した路線検索ソフト「乗換案内(2014)」を全国のパソコンショップなどで一斉発売する。   今期(14年9月期)の連結業績見通し(11月14日公表)は売上高が前期比0.9%増の43億50百万円、営業利益が同11.6%増の5億30百万円、経常利益が同14.8%増の5億10百万円、純利益が同13.8%増の3億円としている。主力の乗換案内事業で、モバイル・スマートフォン向け有料サービス会員の獲得、アプリケーションの利用拡大、前期に新規連結したイーツアーとの相互補完によるビジネス向け旅行関連商品の拡販などで、増収増益見込みだ。消費税率引き上げに伴う需要増加も寄与しそうだ。また中期的には20年東京夏季五輪に向けて需要が拡大し、収益拡大基調が期待される。   株価の動きを見ると、概ね600円~630円近辺のレンジでモミ合う展開だったが、3月中旬以降は徐々に水準を切り上げて4月4日に660円、4月8日に659円まで上値を伸ばした。全般地合い悪化の影響を受けて4月11日に615円まで調整する場面があったが、終値では628円まで戻した。さらに4月14日は終値で645円まで上伸して、モミ合い上放れの動きを強めている。   4月14日の終値645円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS57円48銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間8円で算出)は1.2%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS692円22銭で算出)は0.9倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって、モミ合いから上放れの動きを強めている。強基調に転換して13年12月の戻り高値700円を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
経路検索ソフト「乗換案内」のジョルダン<3710>(JQS)の株価は足元でモミ合い上放れの動きを強めている。
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2014-04-15 09:30