国民的スター選手のヴァンフォーレ甲府への加入でインドネシア人訪日客急増中!

日本経営管理教育協会が見る中国 第302回--有元舜治(日本経営管理教育協会監査役) ● インドネシアのスター選手がヴァンフォーレ甲府に   2013年に訪日外客数が初めて1000万人を突破、観光立国政策も目に見える実績が感じられるようになってきた。観光地の外国人客呼び込みの取り組みがマスコミに取り上げられる頻度も増えてきている。その中でひときわ目につくのが山梨県の取り組みだ。   2014年(今年)1月にインドネシア代表MFイルファン・バフディム選手のヴァンフォーレ甲府への加入が伝えられた。イルファン選手はオランダ生まれの25歳。インドネシアの国民的スターで、ツイッターのフォロアーが427万人もいるそうだ。日本人の最高が290万人程度ということなので、情報発信力はけた違いに大きくなるに違いない。山梨県の魅力を発信してもらおうと、山梨県はイルファン選手と家族をやまなし大使に任命した。   奥さんのジェニファーさんのフォロアーも39万人というから、二人の発信する世界遺産富士山をはじめとする山梨の情報へのインドネシアの人々の関心は一気に高まるに違いない。イルファン選手の加入を契機に、ガルーダ航空がヴァンフォーレ甲府のスポンサー入りを表明した。ヴァンフォーレ甲府がスターチームになり、イルファン選手が白鳳や日馬富士のようなスターに育てば、日本とインドネシアのサッカー交流も盛んになり、観光熱も高まるに違いない。 ● ガルーダ航空 山梨県と相互協力覚書   山梨県はインドネシアのガルーダ航空と観光需要創出に向けた連携協定を締結した。インドネシアは人口が2億4000万人で世界第4位。イスラム教徒が世界最多の国で経済成長が著しく、富裕層が急増している。親日的で富士山に非常に興味があるという。   日本への観光客は急増しているが、2013年で14万人弱、韓国、中国とは一桁違う。これからの市場としておおいに期待できる。一方山梨県は中国、韓国からの観光客の落ち込みを、インドネシアに特化して挽回を意図している。ガルーダ航空社長を招いてインドネシアで盛んなサイクリングツアーを企画したり、ローソンの現地企業と「ローソンで買って、ガルーダ・インドネシア航空に乗って富士山に行こうキャンペーン」行うなど誘客活動をすすめている。 ● 受け入れ態勢を充実させ産業に   山梨県はインドネシア国籍の大学生、ジェニファー・サラさんを県庁の非常勤職員に採用してインドネシアへ観光情報などを発信するとともに、インドネシアからの観光客受け入れのアドバイスをしている。イスラム国からの観光客の受け入れには礼拝施設や食品、旅館、食堂などのHALAL認証などの対応が必要だろう。交通標識や通訳など受け入れ態勢にも知恵を絞り10年、50年先を見据えたビジネスに育ててほしいと思う。   写真はインドネシアの遺跡。(執筆者:有元舜治・日本経営管理教育協会監査役 編集担当:水野陽子) 
2013年に訪日外客数が初めて1000万人を突破、観光立国政策も目に見える実績が感じられるようになってきた。観光地の外国人客呼び込みの取り組みがマスコミに取り上げられる頻度も増えてきている。その中でひときわ目につくのが山梨県の取り組みだ。
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2014-04-16 03:00