リアルネットワークス、デバイスフリーの動画共有クラウドサービス開始

 リアルネットワークスは2014年4月16日、動画共有専用のアプリ「RealPlayer Cloud(リアルプレーヤークラウド)」の日本語版を配信開始した。スマートフォンやタブレット、PC、テレビなどデバイスに関係なく簡単に動画が共有できるサービスで、無料で2GBまでの動画が保存、共有できる。2013年9月に米国で公開され、徐々に対応言語を広げている。  リアルネットワークス代表取締役の張浩(チャン ホ)氏は、「動画などの再生でRealPlayer使っている方の70%が外付けハードディスクを利用し、その30%は3TB以上の外付けハードディスクを利用していることが調査で分かっている。今回の『リアルプレーヤークラウド』は、動画保存用のハードディスクをクラウド上に持っているようなサービス。しかも、その動画の再生はデバイスを問わないため、誰にでも手軽にどこでも、動画共有ができるようになる」と語った。  特に、PCなどに保存してある動画を、大画面のテレビで再生するニーズが高いことに着目し、Roku、Chromecast、amazon fireTVなどに対応し、テレビでの再生も簡単にできるようにしている。この他、Windows、Mac、Android、iPhone、iPad、Kindle Fireなど、パソコン、スマホ、タブレットなど、動画再生のデバイスを選ばない。  技術的には、クラウド上に自動変換機能を置いて、デバイスの種類と画面サイズ、空き容量、そして、使用可能な回線容量を最適化する「SurePlay」というテクノロジーを用いている。「変換等の処理は、ずべてクラウド上で水面下で行っているため、ユーザーは『RealPlayer Cloudを使えば、動画の再生・共有ができる』と認識していただくだけで、誰にでも利用していただける」という。  動画の共有は、相手に重たい動画ファイルをダウンロードさせる必要がなく、LINE、Facebook、Twitter、電子メールなどでURLを送るだけで良い。受け取った相手は、リアルプレーヤークラウドを持っていなくても、動画を閲覧することができる。  なお、有料サービスは、月額499円で25GB(通信速度2.5Mbps以下)、月額999円で100GB(同3.5Mbps以下)、月額2999円で300GB(同4.5Mbps以下)。クラウドストレージの要領は、招待した友人がアカウントを作成すると無料で1GB追加(招待する友人数に上限なし)など、無料で追加することも可能になっている。  なお、「RealPlayer Cloud」は、4月までに、アメリカ、カナダ、イギリス、アジア地域向けの英語言語、フランス語、スペイン語、ドイツ語に対応済み。4月16日から、日本語、ポルトガル語、イタリア語に対応。5月には韓国語、簡体字、繁体字に対応する予定。張浩氏は、「世界でもっとも利用されるクラウドサービスになるよう、サービスの向上に努めたい」としていた。(編集担当:徳永浩)
リアルネットワークスは2014年4月16日、動画共有専用のアプリ「RealPlayer Cloud(リアルプレーヤークラウド)」の日本語版を配信開始した。(写真は、リアルネットワースク代表取締役の張浩氏。サーチナ撮影)
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2014-04-16 16:30