スイーツ3点、プルーンピューレでヘルシーさと味わい両立=イオン

イオンリテールは16日、カリフォルニア産プルーンピューレと豆乳ホイップを油脂の代わりに使用することでカロリーを抑えたスイーツ3商品を、本州と四国の総合スーパー「イオン」353店舗で発売した。5月11日の母の日パーティーのメニューとして、消費者に提案する。(写真は「プルーンと豆乳のショートケーキ」、イオンPR事務局提供)
プルーンピューレは種を抜いたドライフルーツのプルーンに水分だけを加え、ピューレにした。焼菓子類やパンの生地に練り込むと、天然成分のペクチン(食物繊維)やソルビトール(糖質)、リンゴ酸(有機酸)などの働きで保水性を与え、もちもちした食感をもたらす。同様の目的で使われてきた油脂類と比べて、カロリーが大幅に低い特徴がある。
発売した商品は「プルーンマフィン~豆乳ホイップ~」、「プルーンが美味しい豆乳ロール」、「プルーンと豆乳のショートケーキ」。
「プルーンマフィン~豆乳ホイップ~」はプルーンの重厚な風味とオレンジピールの爽やかな酸味をマッチさせた。生地部分に油脂を使わずプルーンピューレだけを用いることなどで、カロリーを約3割低減した。
「プルーンが美味しい豆乳ロール」では、生地部分に使う油脂の約半分をプルーンピューレに置き換えた。プルーンそのものも生地に入れ、濃厚なプルーンと淡泊な豆乳ホイップとの対比を演出した。カロリーは従来製法の同様の品に比べて1割程度抑えた。
「プルーンと豆乳のショートケーキ」は記事に使う油脂の約35%をプルーンピューレに置き換えた。プルーンカスタードと豆乳ホイップをサンドし、トッピングにも豆乳ホイップを使用するなどで、ホイップ好きの人の勧めたい商品という。ケーキ上部にはアクセントとしてオレンジピールを乗せた。カロリーは1割程度抑えた。
原料のプルーン確保には、「カリフォルニア プルーン協会」が全面的に協力。新発売のスイーツ3点で、カリフォルニア産を使用できることになった。気候が温暖なカリフォルニアは世界有数のプルーンの産地で、全米の99%、全世界の48%のプルーンを生産しているという。
イオンによると、プルーンに注目したのは米国大使館の提案がきっかけだった。アサイーやグラノーラなどを使った、ヘルシーで高級感のあるデザートが人気になっていることもあり、プルーンには大きな魅力を感じた。母の日が迫っていることもあり、多くの人にパーティーなどの「ごちそうメニュー」のひとつとして楽しんでほしいという。
イオンはプルーンの販売やプルーンを使用した商品の展開を行ってきたが、油脂に代えてプルーンピューレを使い、オリジナルのチルドスイーツを開発、発売したのは初めて。カリフォルニア プルーン協会によると、日本では前例がないケースとみられる。
イオンリテールは、プルーンピューレを使ったスイーツ3点の発売を契機に、おいしさとヘルシーを追求したスイーツを積極的に展開する考えだ。16日にはアセロラやグアバなどのアマゾンフルーツと希少糖を使用したスイーツも同時に発売。「ヘルシースイーツ」コーナーを設け、プルーンピューレ使用のスイーツとともに、「提案型商品」として消費者に積極的にアピールする。(編集担当:中山基夫)
イオンリテールは16日、カリフォルニア産プルーンピューレと豆乳ホイップを油脂の代わりに使用することでカロリーを抑えたスイーツ3商品を、本州と四国の総合スーパー「イオン」353店舗で発売した。(写真は「プルーンと豆乳のショートケーキ」、イオンPR事務局提供)
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2014-04-16 17:00