トシン・グループは調整のほぼ最終局面、自己株式取得も支援材料

  電設資材商社のトシン・グループ <2761> (JQS)の株価は、足元で水準をやや切り下げたが、下値支持線に到達して調整のほぼ最終局面だろう。指標面に割安感があり、需給面では自己株式取得も支援材料だ。反発のタイミングだろう。   首都圏を中心として、電設資材や住宅設備機器などの卸売事業を展開する持株会社である。公共投資の増加、新設住宅着工戸数の増加、リフォーム需要の増加などが追い風であり、取扱商品や営業拠点網の拡充などで事業基盤も強化している。   今期(14年5月期)連結業績見通しは売上高が前期比4.1%増の450億円、営業利益が同8.6%増の26億50百万円、経常利益が同7.0%増の35億10百万円、純利益が同0.1%増の19億80百万円としている。LED照明やエアコンなどの需要が好調のようだ。通期見通しに対する第1四半期(5月21日~8月20日)の進捗率は概ね順調な水準だった。期後半に向けて北関東での営業拠点網拡充など営業強化の効果も期待される。   8月5日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限60万株、取得価額総額の上限15億円、取得期間13年8月6日~14年7月31日)は、12月10日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)によって700株を取得し、12月10日時点累計で取得株式総数35万7500株、取得価額総額8億5038万4400円となった。   株価の動きを見ると、2350円~2450円近辺でのモミ合い展開から下放れの形となり、水準をやや切り下げている。12月18日には前日比115円(5.07%)安の2151円まで調整する場面があったが、特に悪材料は見当たらず終値では2220円まで戻している。調整のほぼ最終局面だろう。   12月20日の終値2220円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS202円38銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間52円で算出)は2.3%近辺、そして実績PBR(前期実績の連結BPS3241円85銭で算出)は0.7倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線を割り込んで調整局面だが、6月の安値圏2100円台が下値支持線のようだ。指標面に割高感はなく需給面での自己株式取得も支援材料であり、下値支持線に到達して反発のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
電設資材商社のトシン・グループ<2761>(JQS)の株価は、足元で水準をやや切り下げたが、下値支持線に到達して調整のほぼ最終局面だろう。指標面に割安感があり、需給面では自己株式取得も支援材料だ。反発のタイミングだろう。
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2013-12-24 09:15