シグナルトーク、賞金総額1000万円の全国麻雀選手権を再び開催

 麻雀の実力日本一決める「全国麻雀選手権」が再び開催される。大会参加者4万6000人以上という規模で開催された第1回大会に続いて、2014年4月18日から第2回大会予選がスタートした。今回も賞金総額は1000万円(優勝は500万円)と、前回と同じ条件で開催される。大会を主催するシグナルトーク代表の栢孝文氏に、第2回開催を決定した背景と大会の意義について聞いた。(写真は、シグナルトーク代表の栢孝文氏。サーチナ撮影) ――「第2回全国麻雀選手権」の予選が4月18日からスタートしました。第1回大会を企画していた時点では、オリンピックやワールドカップのように4年に1度の開催という構想もあったようですが、結果的に1年後に第2回選手権を開催することにした理由は?  やはり、第1回選手権に4万6351名という多くの方々に参加していただけたということが大きかったといえます。第1回をスムーズに運営でき、かつ、メディアにも多く取り上げていただき、麻雀愛好家の間でも評判になったこともあって、2回目を開催しないという理由はなかったのです。  ただ、開催にあたって賞金の用意や、決勝戦などの会場手配などの運営費は、ほとんどが当社の負担になりますが、前回同様に、後援、協賛をはじめ、さまざまな協力を得ることもできましたので、前回と同様の規模での開催をめざし、第2回選手権の開催を決めました。 ――選手権の開催の目的は、麻雀=ギャンブルといったネガティブなイメージの払しょく、また、競技として面白い麻雀の普及を掲げられていますが、第1回大会を振り返って、その目的にかなう成果はありましたか?  第1回の参加総数は当初の見込みを大幅に上回りました。また、決勝戦がニコニコ生放送で生中継され、YouTubeでも決勝戦の内容が動画で公開されているのですが、この累計再生回数は52万回を超えています。多くの方々に、大会に注目していただきました。  一方、大会の開催、ファイナリスト決定、優勝者決定などのニュースが一般の新聞やスポーツ新聞、夕刊紙などを通じて広く報道されました。麻雀の話題が、これほど一般のニュースとして取り上げられることは、かつてなかったことだと感じましたので、麻雀のイメージ向上という点では、一定の成果があったと感じました。  また、第1回大会は、谷翼プロが優勝したのですが、谷プロからは、優勝をきっかけに、さまざまな麻雀大会への参加を呼び掛けられる機会が増え、麻雀のプロとしての仕事が増えたと喜んでいただきました。麻雀のすそ野が広がり、より活発になっていくためにも、プロの方々の活躍の場が広がることは良いことだと思いますので、その点でも貢献ができたように思います。 ――大会の開催要項で変わったところは?  準決勝への進出者を32名(一般参加28名、プロ4名)にしました。準決勝からはリアルな場で麻雀を対局し、ファイナル進出の成績上位4名を決定するのですが、第1回では準決勝進出者を100名としていました。これを32名に絞ったことで、17位から32位までの賞金を3万円に増額しました。優勝で500万円、準優勝200万円など賞金総額1000万円は変わらないのですが、準決勝進出者の賞金を少し上乗せしています。  また、予選を2次制として、1次予選では東南戦2戦で70ポイント以上獲得を条件に2次予選に進出できるようにしました。第1回大会では参加者全員に東南戦8戦を求めたのですが、途中で脱落する方が少なくありませんでした。東南戦2戦で70ポイントというのは、予選で1番の上がりが2連続、または、1番か2番という順位を取ることに相当します。2次予選では東南戦6戦を行って、予選合計8戦の成績を総合して準決勝進出者を決定します。  この他は、第1回大会と同じように進めます。今回の決勝戦は8月3日に予定していますが、前回同様にニコニコ生放送で生中継されます。また、参加人数1人につき10円を積み立て、麻雀牌とマットを購入して老人ホーム等に寄付します(4万人の参加で40万円。麻雀セット40組に相当)。今回は、岩手・宮城地区の仮設住宅、または、老人ホームに贈呈する計画です。 ――今後の展望は?  最初に全国麻雀選手権を企画した時に、1度限りで終わってしまっては意味がないと考えていました。継続することで定着すると思います。そして、オリンピックやワールドカップのように継続して開催されるからこそ、その大会の価値も高まるのでしょう。4万人程度の参加が続く限りは、継続して取り組んでいきたいと思っています。当面の目標は、大会を継続することで4人の優勝者が生まれ、その4人による対局を実現したいということです。  また、大会の開催を通じて、日ごろは麻雀から離れていた人も、この大会をきっかけに麻雀の楽しみを再認識したという声を聞きます。麻雀は複雑なゲームですので、ルールを覚えるのが大変なのですが、一度覚えてしまうと長く飽きずに楽しめるというメリットがあります。また、勝敗を“運”が左右するゲームなので、何度やっても同じようなゲーム経過にならないという奥深さがあります。4人で対局するので、勝負は実社会における競争に似たところもあり、麻雀は人間性が表に出てくるゲームだともいわれます。  このような楽しみが尽きない麻雀を、一人でも多くの方々に楽しんでいただきたいと思っています。麻雀のルールがわからないという方々は、「シグナルトーク」が土田浩翔プロの協力を得て無料公開している「麻雀のすべて」をご参照ください。初心者の方には、麻雀の始め方から解説しています。初心者編を30分くらい見ていただければ、とりあえず麻雀が始められるくらいにはなります。また、上級者にはより強くなるためのポイントを伝授するという内容で、動画を含めたコンテンツを公開しています。2013年10月にスタートしたのですが、毎週更新して3年計画で、文字通り「麻雀のすべて」がわかる内容にしたいと思っています。(編集担当:風間浩)
麻雀の実力日本一決める「全国麻雀選手権」が再び開催される。大会参加者4万6000人以上という規模で開催された第1回大会に続いて、2014年4月18日から第2回大会予選がスタートした。今回も賞金総額は1000万円(優勝は500万円)と、前回と同じ条件で開催される。(写真は、シグナルトーク代表の栢孝文氏。サーチナ撮影)
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2014-04-17 19:00