電算システムは下値固め完了して反発、好業績を評価

  情報サービスの電算システム <3630> の株価は全般地合い悪化の影響で高値圏から急反落したが、足元では下値固めが完了して反発の動きを強めている。好業績を評価して出直り展開が本格化しそうだ。4月30日予定の第1四半期(1月~3月)業績発表が接近して期待感が高まる可能性もあるだろう。   情報サービス事業(システムソリューション、情報処理サービス、システムインテグレーション・商品販売)と、収納代行サービス事業(コンビニ収納代行、郵便振替決済代行、ネットショッピング決済、電子マネー決済)を収益柱として、クラウドサービスや電子マネーへの対応を強化している。   13年10月にはNTTドコモ <9437> と業務提携し、Googleの企業向けクラウドビジネスに関する戦略的パートナーとして連携を強化した。収納代行サービス事業では、国際送金サービスのコンビニエンスストア取り扱い窓口増加への取り組みを強化している。   今期(14年12月期)連結業績見通し(1月30日公表)は売上高が前期比9.9%増の270億円、営業利益が同10.2%増の11億20百万円、経常利益が同9.6%増の11億20百万円、純利益が同12.4%増の6億67百万円としている。情報サービス事業は公共部門や金融部門が好調に推移し、BPO(情報処理アウトソーシング)業務やクラウドサービスの拡大も寄与する。収納代行サービス事業は新規取引先獲得や既存取引先収納件数増加が牽引する。   株価の動きを見ると、全般地合い悪化の影響などで高値圏1400円近辺から急反落し、2月27日には1004円まで下押す場面があった。ただし、その後は徐々に切り返しの動きとなって下値固め完了感を強めている。3月31日には1197円まで戻し、その後も概ね1100円台で推移している。好業績を再評価する動きだろう。   4月17日の終値1171円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想連結EPS69円12銭で算出)は17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間22円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS723円51銭で算出)は1.6倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線を突破した。2月安値圏1000円近辺で下値を固めて強基調に転換した可能性があり、出直り展開が本格化しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
情報サービスの電算システム<3630>(東1)の株価は全般地合い悪化の影響で高値圏から急反落したが、足元では下値固めが完了して反発の動きを強めている。
economic
2014-04-18 09:15