中広は過熱感解消、好業績を評価して上値追い

  岐阜県地盤の広告代理店でフリーマガジン発行の中広 <2139> (名2)の株価は13年6月高値を突破して上伸した。その後は利益確定売りや全般地合い悪化で上げ一服の形だが、目先的な過熱感は解消した。好業績を評価して上値追いの展開だろう。   メディア事業と広告SP(セールスプロモーション)事業を展開している。メディア事業では、フリーマガジン「地域みっちゃく生活情報誌」を発行するフリーマガジン事業を主力として、企業・行政機関・各種団体が主催する講演会・セミナー・シンポジウム・コンサートなど各種イベントの企画・運営・講師派遣を提供するイベント・セミナー事業、家具販売専門サイト「わくわく家具」運営などのクロスメディア・通信販売事業を展開している。   中期成長戦略として、広告SP事業からメディア事業に経営の重点をシフトし、フリーマガジンおよびイベント・セミナー事業のVC(ボランタリー・チェーン)契約による全国展開を進めている。   フリーマガジン「地域みっちゃく生活情報誌」発行は、13年3月末時点でVC契約による発行を加えて発行エリア11県、47誌・総発行部数292万部(愛知県102万部、岐阜県69万部、三重県48万部、滋賀県32万部など)である。地域みっちゃく生活情報総合ポータルサイト「フリモ」の会員数は約7万7000名、掲載店舗数は約1万5300件となっている。   3月28日には、鳥取県米子市で「地域みっちゃく生活情報誌 こはく」(発行部数5.2万部)、および愛知県名古屋市中区・東区・熱田区・昭和区で「地域みっちゃく生活情報誌」5誌同時創刊(発行部数16万部)した。今回の創刊によって「地域みっちゃく生活情報誌」の発行は14県下で63誌・総発行部数363万部となった。また4月4日には、イベント・セミナー事業に関するVC契約を岡山県のビザビと締結したと発表している。福岡県、北海道、香川県、長崎県に続き5社目となる。   前期(14年3月期)連結業績見通し(3月7日に増額修正)は、売上高が62億40百万円、営業利益が4億20百万円、経常利益が4億30百万円、純利益が2億70百万円としている。連結決算初年度のため単純比較はできないが、前々期非連結業績との比較で見ると22.3%増収、38.6%営業増益、41.9%経常増益、2.0倍最終増益となる。フリーマガジン「地域みっちゃく生活情報誌」の発行エリア・部数が拡大し、知名度向上などで広告受注が大幅に増加する。今期(15年3月期)も増収増益基調だろう。   株価の動きを見ると、業績見通し増額修正を好感して250円~260円近辺のモミ合い展開から上放れ、13年6月高値298円を突破して4月2日には358円まで上値を伸ばした。その後は利益確定売りや全般地合い悪化で上げ一服の形だが、大きく下押すことなく320円~340円近辺で堅調に推移している。好業績を評価する動きだろう。   4月17日の終値325円を指標面で見ると、前期推定連結PER(会社予想の連結EPS41円62銭で算出)は7~8倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間6円で算出)は1.9%近辺、実績PBR(非連結ベースの前々期実績BPS120円07銭で算出)は2.7倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形であり、好業績を評価して上値追いの展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
岐阜県地盤の広告代理店でフリーマガジン発行の中広<2139>(名2)の株価は13年6月高値を突破して上伸した。
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2014-04-18 09:15