トーソーは戻り高値圏でモミ合い煮詰まり感、好業績を評価して上放れのタイミング
カーテンレールやブラインド大手のトーソー <5956> (東2)の株価は戻り高値圏でのモミ合い展開だが、煮詰まり感を強めている。好業績や指標面の割安感を評価する流れに変化はなく、上放れのタイミングだろう。
カーテンレールやブラインド類の室内装飾関連事業を主力として、ステッキなどの介護用品事業も展開している。中期戦略としては「窓辺の総合インテリアメーカー」として、国内市場向け新商品開発のスピードアップ、非住宅物件の獲得、海外での大型案件獲得、インドネシア生産子会社の機能拡大、原価低減や総費用低減、新規領域としての介護用品事業の拡大を掲げている。
今期(14年3月期)連結業績見通しについては、12月11日に純利益の減額修正を発表した。希望退職者募集(25名の予定)に伴って発生する退職特別加算金等の費用3億円を特別損失として計上し、従来予想の6億50百万円から4億70百万円(前期比14.6%増)に修正した。
売上高は前期比5.1%増の235億円、営業利益は同47.5%増の13億円、経常利益は同39.2%増の12億円で据え置いている。新設住宅着工件数や住宅リフォーム需要が高水準であり、遮光・遮熱効果の高いカーテンレールやブラインドが好調に推移する。省エネ意識の高まりを背景に高付加価値製品が好調であり、新製品の積極投入や営業強化の効果も寄与して配送費、人件費、販売促進費などの増加を吸収する。
株価の動きを見ると、8月下旬以降は戻り高値圏470円~500円近辺の小幅レンジでのモミ合い展開が続き、煮詰まり感を強めている。12月11日に発表した今期純利益減額修正に対する反応は限定的であり、好業績を評価する動きに変化はないだろう。
12月20日の終値476円を指標面で見ると、今期予想連結PER(修正後の会社予想連結EPS45円18銭で算出)は10~11倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は2.1%近辺、実績PBR(前期実績連結BPS938円45銭で算出)は0.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込んだが、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインで強基調に変化はないようだ。指標面の割安感も評価してモミ合い上放れのタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
カーテンレールやブラインド大手のトーソー<5956>(東2)の株価は戻り高値圏でのモミ合い展開だが、煮詰まり感を強めている。好業績や指標面の割安感を評価する流れに変化はなく、上放れのタイミングだろう。
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2013-12-24 09:30