中国の景気は本当に悪化しているんですか?=為替王
Q: 中国の景気は本当に悪化しているんですか?
A: 毎年大幅に給料がアップしていた人が、少ししかアップしなくなったら、それは「悪化」ですが、給料がアップしていることには変わりない。中国経済を個人の収入にたとえるなら、そんな状況に似ています。
Q: 中国経済は今も伸びているのですか?
A: 直近の経済成長は前年比+7%を超えています。最近、景気が上向いていると言われる日本やアメリカでもせいぜい+2%台ですから、主要先進諸国と比較しますと、中国の経済成長率はかなり高いです。
Q: 中国の景気が悪化していると言う人がいるのは、なぜですか?
A: 4年前に+10%を超えていた経済成長率が、3年前は+9%台、2年前から+7%台後半へ、そして直近は+7%台前半へと、じりじりと下がっています。
Q: それでもまだ高い経済成長率なんですよね?
A: 毎年給料が大幅にアップし続けると思ってローンを組むなど人生設計をしていたのに、あまりアップしなくなったら、いろいろと影響が出てくるでしょう。それと同じで、もし中国の国家・企業・個人が高い経済成長を想定して投資・経済活動を行っていたとしたら、最近のような鈍化傾向が長期化するにつれて、ひずみが表面化してくるおそれはあると考えられます。
Q: わかりやすい目安などはありますか?
A: 中国政府は2014年通年の経済成長率+7.5%を目標に掲げています。1-3月期は+7.4%と少し下回りました。今期以降も下回ると減速の印象が強まるだけでなく、実体経済のひずみが随所に出てくるかもしれません。
Q: 中国株の動きはどうですか?
A: 中国の株価は1年前と比べて約1割下落、3年前と比べて約3割下落した状態です(※中国上海総合指数の今年3月末時点の変化率)。短期的には上がることもありますが、長期的な観点で低迷が続いていることも、中国経済の先行きがネガティブに見られる材料のひとつと考えられます。(執筆者:為替王)
Q: 中国の景気は本当に悪化しているんですか?A: 毎年大幅に給料がアップしていた人が、少ししかアップしなくなったら、それは「悪化」ですが、給料がアップしていることには変わりない。中国経済を個人の収入にたとえるなら、そんな状況に似ています。
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2014-04-18 14:30