国有企業の売上伸び率が減速、地方では減益＝中国１－３月

　中国政府・財政部は１８日、１－３月における国有企業の業績を発表した。国有企業全体で、売上高は前年同期比５．６％増の１１兆１８億３０００万元（約１８１兆円）だった。売上伸び率は２０１３年通年の１０．１％に比べて、４．５ポイント下落した。地方国有企業の出した利益は前年同期比３．８％減だった。 　中国の国有企業には、中央政府が資産を保有する中央国有企業（中央企業）と地方政府が資産を保有する地方国有企業がある。中央国有企業は、核関連、船舶、軍事、石油、電力、金属（鉄・非鉄）、自動車、航空、鉄道など、政府が基幹産業とみなす分野の企業が多い。財政部の業績発表は、金融分野の企業を除外したもの。 　財政部によると、国有企業全体で、売上高は前年同期比５．６％増の１１兆１８億３０００万元だった。うち、中央企業は４．５％増の６兆８２４４億９０００万元、地方企業は７．４％増の４兆１７７３億４０００万元だった。売上伸び率は２０１３年と比べて、国有企業全体で４．５ポイント、中央企業は４．３ポイント、地方国有企業は４．９ポイント下落した。 　国有企業全体で利益は前年同期比３．３％増の５３３７億元だった。うち中央企業は５．１％増の４３２１億５０００万元だった。地方国有企業の利益は１０１５億５０００万元で、前年同期より３．８％減少した。国有企業全体の利益の伸び率は２０１３年通年と比べて２．６ポイント、中央企業は２．３ポイント下落した。（編集担当：如月隼人）