今週の為替相場見通し(2014年4月21日-)=為替王
為替相場は今月前半、円高に動く場面も場面もありましたが、その後は値動きが乏しく、良く言えば安定した状態、悪く言えば利益を出しにくい状態が続いています。最近特に動かないのが米ドル円。先週は上下約1円(約101.5~102.5円)しか変動しませんでした。先週は102円台前半~半ばあたりに上値抵抗帯があると申し上げ、まさにその水準で上昇する動きが止められました。今週仮にその抵抗帯を突破したとしても、103円台から今月の高値(104円付近)ではどうしても上値を抑制されやすいのではないかと考えます。
一方、注目すべき下限は101円台前半~半ばあたりの水準。下落した場合、そのあたりではサポートされやすいと考えられます。がしかし、もしも今週以降、ウクライナ情勢が悪化したり、中国の経済指標で悪い数値が出たり、何らかの事象をきっかけに、その下限の水準を下方にブレイクした場合、期間的にも値幅的にもすぐには終わらない円高トレンドへと発展する可能性が出てくると考えます。今年これまでは円高になっても毎回一時的・限定的だったため想像しにくいかもしれませんが、そろそろ大きく動く可能性があることだけは頭に入れておきたいです。
米ドルと同じくらい注目したいのが豪ドル。今月はおよそ95~96円の年初来高値圏で安定的に推移しています。ただこれも盤石ではなく、なんらかの事象をきっかけに下方に崩れる危険性もはらんでいます。注目ポイントは95円台前半の水準。もしもその水準を完全に割り込みますと、93.0円近辺へと一気に下落が拡大するシナリオも考えられると思います。
今週の注目指標はなんと言ってもニュージーランドの政策金利発表(24日木曜日早朝6時発表予定)。現在の政策金利2.75%から、3.00%へと引き上げられる可能性が高いです。世界のほとんどの投資家が「利上げ」を予想していますので、実際に利上げされてもさほどNZドル高に反応することはないと思われます。(執筆者:為替王)
為替相場は今月前半、円高に動く場面も場面もありましたが、その後は値動きが乏しく、良く言えば安定した状態、悪く言えば利益を出しにくい状態が続いています。
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2014-04-20 20:45