【為替本日の注目点】ドル高傾向は継続するのか正念場、小幅値動きも株価を意識

 NY市場  欧州市場とNY市場が休場のため、債券、株式、商品 など各市場は休場。為替市場も参加者は少なく値動きは小幅。   ドル/円 102.37~ 102.46  ユーロ/ドル 1.3808 ~ 1.3821  ユーロ/円 141.43 ~ 141.53  NYダウ  ----- → 16,408.54ドル  GOLD ----- → 1,293.90ドル  WTI ----- → 104.30ドル  米10年国債 ----- → 2.721%  本日の注目イベント  日   3月貿易収支   欧   欧州市場はイースターマンデーのため休場   米   3月景気先行指標総合指数     先週はドルが主要通貨に対して上昇し、ドル円も週末の東京時間には102円57銭までドルの戻しが見られました。NY株式市場が週を通して大きく反発したことや、失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀製造業景況指数など経済指標が好調だったことで、量的緩和縮小政策が年内に終了するとの観測が強まったことがドル買いにつながった背景でした。  また低位安定していた米長期金利が2.72%台まで上昇してきたこともドル高をサポートしましたが、今週はこの傾向が継続するかどうかが焦点になりそうです。ドル円も102円台半ば超えまで反発しましたが、実はそのすぐ上には一目均衡表の「雲」があり、上昇を抑える格好になっています。  さらに「MACD」(日足)を見ても、ゴールデンクロスを見せそうな状態ですが、依然として「ゼロの軸」の下方にいます。いずれの指標もここが正念場であることを物語っていると言えます。今週103円台に届かないようなら再び101円台に値を戻すことも予想され、102円を挟んだ展開になる可能性もありそうです。  今週は23日にオバマ大統領が来日します。TPP交渉などの行方が注目されますが、経済指標的にはそれほど重要な指標はありません。むしろ日本では、週末に3月の消費者物価指数が発表され、こちらがより注目されそうです。消費税増税前の駆け込み需要が物価に与えた影響を見極めることになります。  また本日は3月の貿易収支が発表されます。2月の貿易赤字は急激に減少していましたが、この傾向が継続しているのかどうかが確認されます。欧州では本日も「イースターマンデー」で主要市場が休場のため、値動きは小幅になると予想されますが、引き続き株価を意識しながらのトレードになりそうです。  ユーロドルは4月4日の1.36台半ばと、4月11日の1.39台乗せを除けばここ1ヶ月はほぼ、1.37台半ばから1.38台半ばで推移しています。ECBが緩和に踏み切るとの観測が根強く、ユーロの上値を抑えてはいますが、一方で量的緩和を行うとしても、ECBがどこの国の債券を購入するのか、実際には簡単ではないとの見方もあります。  また、ギリシャやスペイン、イタリアなど、かつて売り圧力にさらされた各国の国債の利回りをみると、順調に低下傾向を示し、買われていることが伺えます。ユーロに資金が流れていると理解することができると思います。次のECB理事会までは、引き続きレンジ内でのもみ合いが予想されます。欧州市場が休場のため、値動きはNY市場がメインになりそうですが、102円~102円80銭程度のレンジを予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
欧州市場とNY市場が休場のため、債券、株式、商品 など各市場は休場。為替市場も参加者は少なく値動きは小幅。 
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2014-04-21 09:30