【為替本日の注目点】日米株高でドル円反発、IMF発言好感ダウ続伸でドル買い優勢

  NY市場   東京市場が休みで値動きが乏しい中、ドルはじり安の展開をたどり海外市場では103円78銭までドル安が進んだが、株高、長期金利の上昇に引っ張られ104円台に乗せて引ける。    ユーロドルは緩やかにユーロ高が進み、1.37台に乗せる場面も。ユーロ円が再び上昇したことで、ドル売りユーロ買いが活発に。    株式市場は4営業日続伸し、連日の最高値更新。IMFが米経済の成長見通しを引き上げることを明かにしたことを好感し、ダウは73ドル高で1万6294ドルに。    債券相場は続落。景気改善でさらなる緩和縮小観測から売りものが優勢となり長期金利は2.93%台まで上昇。     金価格は反落。原油も小幅に反落。    米   11月個人所得 → +0.2%    米   11月個人支出 → +0.5%    米   11月PCEコアデフレーター → +1.1%    米   12月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 82.5    ドル/円 103.86 ~104.12   ユーロ/ドル 1.3689 ~ 1.3717   ユーロ/円 142.21~ 142.70   NYダウ +73.47 → 16,294.61ドル   GOLD -6.70 → 1,197.00ドル   WTI -0.41 → 98.91ドル   米10年国債  +0.041 → 2.931%   本日の注目イベント   米   11月耐久財受注    米   11月新築住宅販売件数    米   12月リッチモンド連銀製造業指数    東京市場が祝日のため、閑散な取引が続き、年末を控え利益確定のドル売りが優勢な展開でした。欧州市場では一時103円78銭までドル安に振れる場面がありましたが、そこを底値にドル円は104円台まで反発しています。株価の上昇が続く一方、債券が売られ長期金利は再び2.93%台まで上昇。これがドル円をサポートする展開が続いています。   先週末には104円64銭までドル高が進み、今週には105円台があるのではないかとの見方も出ていましたが、週明けのアジア市場から欧州にかけてはドルの上値が重い展開で、ポジション調整のドル売りが優勢でしたが、結局、株価と債券がドル買いを促した格好になっています。   IMFのラガルド専務理事はNBCの番組「ミート・ザ・プレス」のインタビューで、「2014年は不確実性がさらに増える」としながらも、FOMCの決定、予算合意など米国の「14年見通しを一段と強いものにし、われわれは予測を引き上げることになる」と発言しました。同専務理事はインタビューで具体的な数字は示さなかったものの、今年10月に示した見通しは、来年の米経済成長率を2.6%としていることで、3%近い数字になる可能性があります。   NY株式市場ではこの発言を好感し、ダウ平均株価、ナスダックはともに史上最高値を大きく更新しました。一方で債券市場では「緩和縮小のピッチがさらに早まる」との観測から、債券価格が下落し、長期金利は再び2.93%台まで上昇し、ドル円をサポートしています。   ドル円はここまで来ると年内に105円台に乗せるかどうかです。大方の予想は来年も米景気の拡大を背景に、ドル高円安が続くと予想しているようです。11月からの今回のドル高の流れはややピッチが早い気もしますが、それでも「調整」は昨日の様にわずか1円程度の「微調整」に留まっています。ドルが下がれば買いたいという個人投資家は多いようですが、待ってもなかなかチャンスが来ないのも事実です。105円を超えれば、ドルがもう一段上昇する可能性は高いと思われますが、このままドル高が進むかどうかは予断を許しません。   米株価の上昇スピードが早すぎることも気になります。ドルロングはしばらくキープして、103円台を割り込むようなら一旦はポジションを整理し、まだドルを買えていない投資家は様子を見るしかありません。今週は海外市場が本格的なクリスマス休暇に入ります。大きな値動きはないと思われますが、突発的な事態があると値幅が拡大することも考えられます。予想レンジは103円50銭~104円70銭程度にしたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
東京市場が休みで値動きが乏しい中、ドルはじり安の展開をたどり海外市場では103円78銭までドル安が進んだが、株高、長期金利の上昇に引っ張られ104円台に乗せて引ける。
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2013-12-24 09:45