マルサンアイは新製品の一斉発売・キャンペーンを手掛かり底値買いも一考余地
マルサンアイ <2551> (名2)は、きょう21日も3営業日連続で商いが成立せず、1月28日につけた年初来安値495円に並ぶ500円台下位での底もみを続けている。ただ同社は、国内シェア2位に位置する豆乳飲料で新製品の「カフェモカ200ml」、「青汁200ml」などを一斉に発売し、マラソン大会に協賛する豆乳のキャンペーンも実施しており、これを見直し、下げ過ぎ訂正買いが再燃する展開も想定される。今9月期第2四半期(2Q)累計決算の発表を前に円安継続で前9月期業績と同様の上ぶれ思惑も底流している。
■アスリート向け飲料で豆乳効果を積極的にキャンペーン
同社は、今年3月3日にみそ、豆乳、豆乳仕立てのスープ、新飲料「アーモンド・ブリーズ」など17種類の新製品を一斉に発売、このうち豆乳飲料では、200ml飲料のアスリート向け拡販を図り、今年2月16日開催のFMヨコハマ マラソン大会、同3月23日開催のFM愛知 マラソン大会に協賛、無料配布するキャンペーンを実施した。ランナーの胃粘膜の保護やエネルギー補給、走行後の脚筋損傷の早期修復などの豆乳効果を広く訴求したもので、豆乳飲料の今後の拡販を図る。
豆乳飲料は、健康志向の高まりを背景に昨年2013年の生産量が、前年比3.5%増の25万5000リットルと続伸して連続の過去最高を更新しており、業界2位に位置する同社が、さらに製品ラインアップの充実を図るとともに、新規需要の開拓も積極化する。米国でノンデイリーミルク(非乳飲料)として人気のアーモンドから作られた植物性ミルク「アーモンドミルク」も、昨年7月に米ブルーダイヤモンドグロワーズ社から製造販売ライセンスを取得して製造販売、この新製品も発売しており、新たな成長製品への期待も高めている。
今9月期業績は、新製品寄与による豆乳やアーモンドミルクの堅調推移に生みその販売価格回復なども加わり売り上げ230億700万円(前期比4%増)、営業利益5億5800万円(同32%増)と連続増収・増益転換を見込んでいる。ただ経常利益、純利益は、前期業績の上方修正・大幅増益要因となった円安に伴うデリバティブ評価益を見込まず、大豆価格の上昇などの原材料コスト負担、販管費の増加などから減益転換、純利益は、3億2700万円(同0.7%減)と予想している。
■30円幅のボックス往来を上放れ昨年来高値にキャッチアップへ
株価は、ブルーダイヤンモンドグロワーズ社とのライセンス契約に前期第3四半期の好決算が続いてストップ高を交えて昨年来高値600円まで買い進まれたが、前期業績の上方修正・期末配当の増配、今期純利益の減益予想などの好悪材料交錯では495円と下ぶれたものの、年初来4カ月にわたり500円台下位で30円幅の往来相場を続けてきた。25日線水準で下値信頼性も高めており、相対的に割安なPER17倍台の修正でボックスを上放れ昨年来高値へキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
マルサンアイ<2551>(名2)は、きょう21日も3営業日連続で商いが成立せず、1月28日につけた年初来安値495円に並ぶ500円台下位での底もみを続けている。
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2014-04-21 10:45