日鋳造は急反発、前期は営業黒字確保、今期は営業益２億円を計画

　日本鋳造 <5609> は急反発し、午前９時２０分には３８円高（２４．３６％高）の１９４円を付けた。１８日引け後に１４年３月期の決算を発表。前期は従来計画を上回り、今期は増収増益を見込んだことが好感された。 　１４年３月期の売上高は前期比２．０％減の１１１億１０００万円、営業利益は同９４．５％減の１８００万円、最終損益は２８００万円の赤字（前期は１億８８００万円の黒字）だった。 　同社は１月下旬に発表した業績予想の下方修正で赤字予想に転じたが、営業損益は黒字を確保し、最終赤字幅は従来予想ほど大きくはならなかった。年度末にかけて出荷が順調だったほか、コスト削減で損益状況に改善がみられたという。 　１５年３月期は売上高１２５億円（前期比１２．５％増）、営業利益２億円、純利益１億円を計画。配当は前期と同じ期末一括で２円５０銭を予定している。大型鉱山機械向け鋳鉄品の売上高は減少が継続する見込みだが、他分野への売上高増や、公共投資関連の積極的な営業活動によって増収を目指す。（編集担当：宮川子平）