<29日の注目銘柄>=日新電、田岡化、MARUWAなど

▽日新電機 <6641>
21年3月期上期(20年4-9月)の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の500億円から525億円(前年同期比3.8%増)に、営業利益を10億円から44億円(同46.1%増)にそれぞれ引き上げ、一転して大幅増益を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、製品の出荷や客先での施工が第3四半期(10-12月)以降へ大きくずれ込むと想定していたが、主に国内の電力機器のずれ込みが想定を下回ったこと、および上期に発生予定だった研究開発費などが第3四半期以降へずれたことが主な要因。
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▽田岡化学工業 <4113>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の275億円から310億円(前期比20.8%増)に、営業利益を28億円から34億円(同26.4%増)にそれぞれ引き上げている。新型コロナウイルス感染症の影響により、想定に比べゴム薬品および可塑剤が減収となる一方、樹脂原料などの精密化学品の出荷数量が増加する見通しとなっている。
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▽MARUWA <5344>
21年3月期上期(20年4-9月)の連結業績は、売上高195億3300万円(前年同期比4.0%減)、営業利益46億8500万円(同12.9%増)。新型コロナウイルス感染症、米中貿易摩擦の影響など世界経済の先行きが不透明なことから慎重に見込んでいたが、差別化製品の貢献、従来から進めてきた改善活動などの奏功により、営業利益は従来予想を12億8500万円超過している。
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▽ナフコ <2790>
21年3月期上期(20年4-9月)および通期の単体業績予想を上方修正。上期は、売上高を従来の1212億3500万円から1268億円(前年同期比9.6%増)に、営業利益を94億3400万円から137億円(同2.5倍)にそれぞれ増額。通期は、売上高を2232億3500万円から2380億円(前期比9.3%増)に、営業利益を124億3400万円から198億円(同2.4倍)に引き上げている。上期において、新型コロナウイルス感染症による巣ごもり需要や生活様式の変化に伴い、資材・園芸・DIY用品を中心に好調に推移したことが主な要因。
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▽東洋水産 <2875>
21年3月期上期(20年4-9月)および通期の連結業績予想を修正。上期は、売上高は従来の2070億円から2035億円(前年同期比2.6%増)に減額したが、営業利益を140億円から180億円(同54.3%増)に増額。通期は、売上高は4260億円(前期比2.4%増)で据え置いたが、営業利益を305億円から345億円(同21.7%増)に引き上げている。売上高は、新型コロナウイルス感染症による生活習慣の変化から巣ごもり需要の伸張等により主に家庭用商品類の販売が増加した一方、業務用等に厳しい状況が続いていることが主な要因。利益面は、主力商品の順調な推移による売上総利益の増加、および製造部門におけるコスト削減、販促費の有効活用などが押し上げに働く見通し。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<29日の注目銘柄>=日新電、田岡化、MARUWAなど
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2020-10-28 18:45