<30日の注目銘柄>=ファナック、ベルーナ、スクロールなど

▽ファナック <6954>
21年3月期の連結売上高予想を従来の4233億円から5025億円(前期比1.1%減)に、営業利益を385億円から854億円(同3.3%減)にそれぞれ引き上げている。21年3月期上期(20年4-9月)において、新型コロナウイルス感染拡大の影響で世界的に設備投資の減少傾向が続くなど厳しい市場環境となったが、中国がいち早く回復したほか、その他の地域も期の後半から緩やかに回復。売上高で180億1100万円、営業利益で323憶2100万円、それぞれ従来予想を超過したことを踏まえた。
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▽ベルーナ <9997>
21年3月期上期(20年4-9月)および通期の連結業績予想を上方修正。上期は、売上高を従来の779億円から911億3900万円(前年同期比5.7%増)に、営業損益を6億円の赤字から45億6500万円の黒字(同18.2%増)にそれぞれ増額。通期は、売上高を1750億円から1970億円(前期比9.5%増)に、営業利益を70億円から125億円(同21.2%増)に引き上げている。上期において、新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛や接触回避など生活様式が変化した影響等で通販需要が高まり、「総合通販事業」、「専門通販事業」が想定を大幅に上回って着地する見込みとなった。
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▽スクロール <8005>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の750億円から800億円(前期比10.1%増)に、営業利益を34億円から44億円(同2.1倍)にそれぞれ引き上げている。21年3月期上期(20年4-9月)において、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う購買行動の変化や巣ごもり消費の拡大により、通販事業、ソリューション事業を中心に売上が好調に推移し、売上原価の低減や販促費のコントロール等、事業効率も向上したことを踏まえた。
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▽アドバンテスト <6857>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の2600億円から2750億円(前期比0.3%減)に、営業利益を450億円から525億円(同10.6%減)にそれぞれ引き上げている。
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▽NSD <9759>
取得期間20年10月30日-11月30日の予定で上限5億円、28万株(自己株式を除く発行済株式数の0.35%)の自社株買いを実施すると発表。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にするとともに、株主への一層の利益還元を図ることが目的。同時に、21年3月期より配当水準の目安とする連結配当性向を従来の「40%以上」から「50%以上」に引き上げるとしている。
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▽オカムラ <7994>
21年3月期上期(20年4-9月)の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の1020億円から1050億円(前年同期比11.3%減)に、営業利益を6億円から28億円(同38.4%減)にそれぞれ引き上げている。オフィス環境事業において、コロナ禍で働き方に対応したオフィス改装が本格化したことに加え、商環境事業については店舗運営の繁忙のため滞っていた改装需要が回復。物流システム事業も堅調に推移した。
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▽興研 <7963>
これまで未定としていた20年12月期の連結業績予想について、売上高99億円(前期比15.0%増)、営業利益9億7000万円(同71.1%増)としている。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<30日の注目銘柄>=ファナック、ベルーナ、スクロールなど
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2020-10-29 18:45