<4日の注目銘柄>=丸和運輸機関、フジクラ、マクニカ富士など

▽丸和運輸機関 <9090>
20年12月31日を基準日として、1株に付き2株の株式分割を実施すると発表。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、より投資しやすい環境を整え、 株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的。
一方、21年3月期上期(20年4-9月)の連結業績は、売上高537億6800万円(前年同期比13.0%増)、営業利益43億7600万円(同27.6%増)。緊急事態宣言下における消費行動の変化により、インバウンド需要の落ち込みや店舗休業に伴う物量の減少はあったものの、外出自粛傾向に伴う内食需要や「ECラストワンマイル当日お届けサービス」への需要の高まりなどにより、売上高で42億7800万円、営業利益で11億5600万円、それぞれ従来予想を超過した。これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高を従来の1000億円から1100億円(前期比11.8%増)に、営業利益を73億2000万円から79億円(同9.8%増)に引き上げている。
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▽フジクラ <5803>
これまで未定としていた21年3月期の連結業績予想について、売上高6000億円(前期比10.8%減)、営業利益110億円(同3.3倍)としている。エネルギー事業部門において国内電線需要の落ち込みがあること、および自動車事業部門を中心に第1四半期(20年4-6月)に新型コロナウイルスの影響を受け顧客需要の減少、工場の稼働停止があったこと等により減収を見込むが、利益面は情報通信事業部門の戦略商品である「超細径高密度光ケーブル」が欧米向けを中心に増収となること、および前期から取り組んでいる構造改革による固定費削減が押し上げに働く見通し。
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▽マクニカ・富士エレ ホールディングス <3132>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の5000億円から5220億円(前期比0.2%増)に、営業利益を126億円から145億5000万円(同0.7%増)にそれぞれ引き上げている。「集積回路及び電子デバイスその他事業」においては、引き続き先端半導体への設備投資、5G(第5世代移動通信システム)やデータセンター向けの投資が見込まれるなど、産業機器や通信インフラ市場は堅調に推移する予定。車載市場については、新型コロナウイルス感染症の影響から徐々に回復する見込みであることを織り込んだ。
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▽ユーシン精機 <6482>
21年3月期上期(20年4-9月)の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の75億円から80億7000万円(前年同期比22.1%減)に、営業利益を5億5000万円から8億7000万円(同30.7%減)にそれぞれ引き上げている。医療関連の需要が想定を上回ったこと、および製品ミックスによる売上総利益率の改善、継続的な経費の抑制などが主な要因。
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▽日本パレットプール <4690>
21年3月期の単体業績予想を修正。売上高は従来の71億2700万円から70億1300万円(前期比弱含みの横ばい)に減額したが、営業利益を4億7100万円から6億400万円(同17.1%増)に引き上げ、一転して増益を見込んでいる。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<4日の注目銘柄>=丸和運輸機関、フジクラ、マクニカ富士など
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2020-11-02 18:30