<10日の注目銘柄>=ヤマハ発、島津製、太陽誘電など

▽ヤマハ発動機 <7272>
20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結業績は、売上高1兆670億8600万円(前年同期比15.8%減)、営業利益563億6100万円(同43.6%減)。2ケタ減収・大幅減益ではあるが、第3四半期(7-9月)に限ると「マリン」が営業利益を152億4800万円(同17.6%増)に伸ばし、「ランドモビリティ」も営業利益155億9700万円(同5.8%増)と堅調に推移する中、連結営業利益は372億7400万円(同20.4%増)と増益に転じた。これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高を従来の1兆3700億円から1兆4800億円(前期比11.1%減)に、営業利益を200億円から700億円(同39.3%減)にそれぞれ引き上げている。
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▽島津製作所 <7701>
21年3月期上期(20年4-9月)の連結業績は、売上高1787億6500万円(前年同期比4.1%減)、営業利益196億3800万円(同9.9%増)。主力の「計測機器」は、日本・欧州・その他アジアの減収を北米・中国の増収で補えず、同3.2%減収にとどまったが、経費削減の徹底などにより、営業利益は171億5900万円(同9.9%増)に増大し、全体をけん引した。これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高を従来の3400億円から3650億円(前期比5.3%減)に、営業利益を220億円から380億円(同9.2%減)にそれぞれ引き上げている。
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▽太陽誘電 <6976>
21年3月期上期(20年4-9月)の連結業績は、売上高1402億2200万円(前年同期比1.2%減)、営業利益191億2600万円(同5.8減)。減収・減益ではあるが、電子機器を活用した在宅勤務や家庭学習の増加、スマートフォンの生産に向けた部品取り込み、自動車の生産回復などを背景に、第2四半期(7-9月)に限ると営業利益が112億300万円(同4.7%増)と増益に転換する中、上期の営業利益は従来予想を41億2600万円超過した。これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高を従来の2650億円から2840億円(前期比0.6%増)に、営業利益を270億円から340億円(同8.5%減)にそれぞれ引き上げている。
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▽三井金属鉱業 <5706>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の4700億円から4800億円(前期比1.5%増)に、営業利益を100億円から260億円(同99.4%増)にそれぞれ引き上げている。
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▽日本製鋼所 <5631>
21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の1900億円から1950億円(前期比10.4%減)に、営業利益を70億円から100億円(同46.6%減)にそれぞれ引き上げている。
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▽ブラザー工業 <6448>
21年3月期の連結業績予想(IFRS)を上方修正。売上収益を従来の5600億円から6000億円(前期比5.8%増)に、営業利益を310億円から535億円(同20.5%減)にそれぞれ引き上げている。
◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
<10日の注目銘柄>=ヤマハ発、島津製、太陽誘電など
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2020-11-09 18:45