<11日の注目銘柄>=タカラBIO、クレセゾン、太平洋セメなど

▽タカラバイオ <4974>  21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の396億円から408億円(前期比18.0%増)に、営業利益を65億円から80億円(同27.5%増)にそれぞれ引き上げている。売上高は、新型コロナウイルス感染症拡大を背景としたPCR検査関連製品への需要の強さにより、研究用試薬と理化学機器が想定を上回る見込みであることが主な要因。利益面は、増収効果に加え、売上構成の変化や生産稼働率の向上による売上原価率の低下などが押し上げに働く。21年3月期上期(20年4-9月)は、売上高173億9300万円(前年同期比5.7%増)、営業利益37億3600万円(同23.1%増)で、第2四半期(7-9月)に限ると営業利益は30億4300万円(同3.9倍)に増大している。      ◆ ▽クレディセゾン <8253>  21年3月期上期(20年4-9月)の連結業績(IFRS)は、純収益1403億5500万円(前年同期比11.9%減)、事業利益287億6600万円(同8.0%減)。減収・減益ではあるが、不動産関連事業等の純収益が想定を上回ったことに加え、貸倒関連コストの減少、コロナ禍において営業収益を反転させるための販促施策等の厳選などにより、純収益で18億5500万円、事業利益で97億6600万円、それぞれ従来予想を超過した。これを踏まえ会社側は通期予想について、純収益を従来の2870億円から2875億円(前期比7.7%減)に、事業利益を300億円から370億円(同2.3%増)に引き上げ一転して増益を見込んでいる。      ◆ ▽太平洋セメント <5233>  21年3月期上期(20年4-9月)の連結業績は、売上高4206億2700万円(前年同期比2.5%減)、営業利益261億2600万円(同16.3%増)。米国におけるセメント販売数量が想定を上回ったことにより、売上高で66億2700万円、営業利益で96億2600万円、それぞれ従来予想を超過した。これを踏まえ会社側は通期予想について、売上高は従来の8760億円から8670億円(前期比2.0%減)に減額したが、営業利益を550億円から630億円(同3.3%増)に引き上げ一転して増益を見込んでいる。      ◆ ▽物語コーポレーション <3097>  21年6月期第1四半期(20年7-9月)の連結営業利益は17億2300万円(前年同期比67.3%増)で、上期(7-12月)予想の17億9400万円(同1.0%減)に接近。      ◆ ▽川本産業 <3604>  21年3月期の連結業績予想を上方修正。売上高を従来の277億円から290億円(前期比15.5%増)に、営業利益を6億円から10億円(同4.3倍)にそれぞれ引き上げている。 ◎個別株関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、株式の売買は自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。(イメージ写真提供:123RF)
 <11日の注目銘柄>=タカラBIO、クレセゾン、太平洋セメなど
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2020-11-10 19:15