日経平均は3円安と小反落、材料難で買い一巡後に失速

 21日の日経平均株価は前週末比3円89銭安の1万4512円38銭と小反落して取引を終えた。円の弱含みを背景に朝方は買いが先行。日経平均は前場に上げ幅を130円超に拡大した。ただ、海外の一部地域はイースターに伴う休場のところが多く、手掛かり材料難で買いの勢いは衰えた。日経平均は後場に上げ幅を縮小。前週末終値付近でもみ合いとなった。  業種別では、野村不動産ホールディングス <3231> など不動産株や、アステラス製薬 <4503> など医薬品株の下げがきつかった一方、自民党が貸金業者の金利規制緩和を検討と報じられ、アプラスフィナンシャル <8589> 、オリエントコーポレーション <8585> 、アイフル <8515> などノンバンク株は上昇する銘柄が目立った。  個別では、14年3月期業績予想を上方修正したかわでん <6648> がストップ高。15年3月期で増収増益を見込んだ日本鋳造 <5609> も高い。14年3月期業績予想を上方修正したローランド <7944> も買いが優勢となった。外資系証券による投資判断の引き上げが観測されたセイノーホールディングス <9076> も堅調。  半面、15年3月期業績予想が市場コンセンサスに届かなかった東京製鉄 <5423> は下落した。三井造船 <7003> は14年3月期利益予想を上方修正したものの、市場の反応は限定的で、買い一巡後は軟化。戦後賠償訴訟で中国が船舶差し押さえと伝わった商船三井 <9104> も上値が重かった。(編集担当:宮川子平)
21日の日経平均株価は前週末比3円89銭安の1万4512円38銭と小反落して取引を終えた。
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2014-04-21 15:00